山火事防止のための入山禁止、しかしバーベキューする人は後をたたず(Milliyet紙)
2006年08月27日付 Milliyet 紙

 トルコ各地で山火事が立て続けに発生するなか、この対策としてイスタンブルでは先週木曜から森林地に関わるいくつかの禁止事項をだしたが、これに従うものはいない。
 地中海地方各地で数百ヘクタールにも及ぶ山火事が発生したことによって、他地方の行政当局者も対策に乗り出すことになった。特に気象学の専門家が、週末の気温が平年より7~8℃高くなるだろうと警告を発したことを受けて、イスタンブル森林地区管理局も同市で発生する恐れのある火災を防ぐべく、キャンプ地や遊歩道でのコンロの使用と、要注意地区とされる一部森林地への立入りを禁止した。

■コンロの使用つづく
 先日禁止事項がでたことにともない、キャンプ地や遊歩道の職員に注意が与えられ、注意を要する森林地では、立入り禁止を示す看板が設置された。
 禁止事項がどの程度守られているかを調べるため、我々はキュチュクチェクメジェのカヤバシュからサルイェルのベオグラード・オルマン(森林)に渡る範囲のキャンプ地と立入り禁止区域を巡った。そして何日にもわたって続いた山火事から、いかなる教訓も学んでいないのを知った。特にキュチュクチェクメジェのカヤバシュやシャムラルといった場所の森林地では、立入り禁止にもかかわらず多くの人々が車で森に入り、ピクニックを行っていたのである。
 キャンプを行っていた1人であるサブリ・シャーヒンさんは、「禁止だということは知っていますが、私たちは山火事には非常に注意を払っています。コンロを使い終えたら水をかけ、しっかりと火を消すつもりでいます」と自己弁護を行った。

■執拗なキャンプ実施者
 禁止事項破りのもう一つの場所は、サルイェルのケメル・チュクシュのキャンプ場とベオグラード・オルマン(森林)のキャンプ場である。車でこのキャンプ場に乗り入れる利用者は、禁止であるにもかかわらずコンロに火をつけ、キャンプを楽しんでいた。一方職員は、全区域を監視下におくのは不可能だとし、「利用者がコンロを用いないよう注意しています。しかし、彼らは他の場所に移り再び火をつけるのです。全区域を監視できません」と話した。



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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:3355 )