ケルマーンの文明を知ってもらうには責任者全員の信念が必要 ハムシャフリー紙
2006年08月30日付 Hamshahri 紙
【都市部】世界14カ国の人類学者が近い将来ケルマーンを訪れ、ユネスコの責任者を交えて考古学のワークショップを開く見通しだ。
アリー・カールナマー・ケルマーン州文化遺産・観光庁長官はこう発表した上で、ケルマーン州が世界の歴史的首都になることは夢ではないとして、「近い将来、ケルマーン州で第70回人類学国際セミナーが開かれ、世界14カ国、とりわけ英国、フランス、イタリア、オーストリア、アメリカの著名な人類学者が出席する予定である。これはケルマーンのいにしえの文明を世界の人々に知ってもらう良い機会だ」と続けた。
イラン学生通信との談話で同長官は、一部の地方及び全国メディアがケルマーン州の治安が悪いかのように報じていることを批判し、「残念ながら、危険な事件が一つ起きると、メディアはそれを大げさに報じる。これがいかに国民と国の利益に多大なダメージを与えるかということがわかっていない」、「世界にケルマーンの文明を知ってもらうには州の責任者全員の志と信念が必要で、メディアもこのことをわきまえるべきだ」と説明した。
同長官はこの談話の別の部分でジーロフトの町に触れ、「ケルマーンのジーロフトは世界文明の中心地で、この文明が国際的なものであることを考えると、国際レベルでここのインフラを整えなければならない」と述べた。さらに、「我々は歴史的に世界史の頂点に立ってきただけでなく、気象的にも多様な気候に恵まれている。というのもケルマーン州内には寒冷地帯と温暖地帯が10キロを隔てて共存しているからで、これは内外の観光客にとって独特の魅力である」と述べた。
同長官はまた、《ヴァキール・キャラバンサライ》が伝統的ホテルに様変わりすることに触れ、「ケルマーン市の史跡の約60%がケルマーンの大バーザールを取り巻くように位置していることから、将来、伝統的・歴史的な構造を有するこのホテルの魅力は外国人観光客にとってまたとないものとなろう」と述べた。
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( 翻訳者:吉村 かすみ )
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