爆弾はポットに入っていた -トルコ南東部で子ども7人含む10人死亡の爆発事件発生(Hurriyet紙)
2006年09月14日付 Hurriyet 紙

ディヤルバクルを血に染めた、7人の子供を含む10人の命を奪った爆弾は、12キロの魔法瓶の中に入っていたことが明らかになった。目撃者たちによれば、1人の子供が魔法瓶を開けたことで爆発が起きた。

  ディヤルバクルで一昨晩、バーラル地区のコシュヨル公園バス停のそばで爆弾が爆発した。7人の子供を含む10人を死に至らしめ、15人を負傷させた爆弾は、12キロの魔法瓶の中に入っていたことが確認された。この恐ろしい爆発による死亡者の大半の遺体はばらばらになったため、身元の確認が困難になった。負傷者のうちの11人は退院することになったが、4人は治療を続けている。

 テロリストたちは、虐殺の場所として同市のもっとも大きい公園であるコシュヨル公園 と、そのそばにあるユヌス・エムレ小学校を結ぶポイントを選んだ。12リットルの魔法瓶の中にあった爆弾は、暑い夏の夜に人が大勢集まる公園の壁面前のバス停と小学校のそれぞれから約10mの距離にある壁の下に置かれ、大きな音と共に爆発した。爆発の犠牲の大半は、公園に遊びに来ていた子供たちだった。

■母親と4人の子供が死亡

 爆発で死亡した9人の遺体は昨日家族に引き渡された。35歳のファイデ・デミルとその子供の13歳のミズギン、9歳のディラン、3歳のシラン、6歳のズィラン、そしてファイデ・デミルの姉妹であるエミネ・イェティシェジェキは、昨日シルヴァン墓地で涙の中、埋葬された。葬式の中、クルド語で「殉教者たちは死なない」と言うスローガンが掲げられた。おじのムスタファ・デミルは事件を批判し、「遅かれ早かれ正しいことがおこなわれよう」と述べた。
 ファイデ・デミルとエミネ・イェティシェジェキは、暫く前にシルヴァンから実家を訪れ、子供たちと一緒に公園に遊びにいったことが明らかになった。デミル一家の遺体は、着衣から本人と確認された。身元が確認されたロジヒラト・アスランの遺体は、バーラル市のイェニキョイ墓地に葬られた。
 死亡者の1人は男性であることが伝えられた。爆発で亡くなった者のうち残り3人は、ナズル・チェティンカヤとその子供のアブドゥッラーとナザルであることが明らかにされた。母子は、シルヴァン郡に属するデイルメンバシュ村の墓地で埋葬された。


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( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:3499 )