プレスに対する制限は革命の利益を損なう:ラフサンジャーニー ハムシャフリー紙
2006年09月14日付 Hamshahri 紙

2006年9月14日付ハムシャフリー紙

【ISNA】ハーシェミー=ラフサンジャーニー師は、特に出版物においては体制の利益を守ることが枢要だと強調した上で、「プレスに対して超法規的な制約を課すことは、革命と国家の利益に反する」と述べた。

 公益判別評議会の議長を務める同師は昨日朝、《非政府系新聞発行責任者協会》の会員らと面談し、国内におけるプレスの必要性は戦略的なものとし、「情報通信手段が発展し、世界で情報が氾濫する現状では、ニュースや情報の配信を妨げることはほぼ不可能だ」と付け加えた。

 同師はまた、国内での政治活動のあり方について触れ、穏健路線こそ社会を運営する最良の方法だとした上で、「いつの時代にも過激主義は存在した。過激主義をコントロールすることで、過激な雰囲気が社会全体に広まらないよう努力する必要がある」と語った。

 公益判別評議会議長はさらに、建設的批判を許容する環境を健全な状況の下で創出することは、社会にとって根本的に必要なことであるとし、「特に選挙期間中に、体制を弱化させ侮辱するような行為を行うことは、不信と幻滅のウィルスを社会にもたらすものであり、悪しき慣習であると言わねばならない」と付け加えた。

 同師はまた、不健全な雰囲気から距離を置くべしとの最高指導者の主張は、問題解決の突破口となるとした上で、「この問題の《治癒》は、イスラームの宗教を理解し、その倫理的教えを守ることによって可能となる。我慢と忍耐によって、建設的な活動にとって相応しい環境が用意されることを希望する」と語った。

 非政府系新聞各紙の発行責任者、編集長、編集委員らが参加したこの面談では、彼らの一部から、社会の政治的雰囲気やプレスの職業組合組織に関する発言もあった。

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註:先日発行停止処分を受けたシャルグ紙は、ラフサンジャーニーと近い関係にある新聞であることから、《プレスの活動を不当に制限すべきではない》との今回のラフサンジャーニーの発言は、この発行停止処分を暗に批判するものであると推測される。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:3503 )