エルドアン首相、トルコ系言語を話す国々が参加する共同体設立を提案(Radikal紙)
2006年09月19日付 Radikal 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「英語話者諸国の共同体」のように、「トルコ語話者諸国の共同体」を設立することを提案し、「われわれも外交政策で共同歩調をとり、協力し、各国の力を寄せ合う共同体を作り上げよう」と述べた。
トルコ系世界総会は、5年の時を経て昨日エルドアン首相の支援の下アンタリヤのSungate-Port Rolayホテルに集まった。会議には、エルドアン首相、アゼルバイジャン大統領のイルハム・アアリエフ氏、北キプロス・トルコ共和国大統領メフメト・アリ・タラト氏、カザフスタン国務長官オラルバイ・アブドゥカリモフ氏、キリギスタン副首相ダニヤル・ウセノフ氏とトルコ系の共和国とトルコ系地域から代表者が参加した。開会を行った元民族主義者行動党員アブドゥルハルク・チャイ氏は、エルドアン首相に「この機会を与えてくださったこと」に感謝の意を示す一方、元党首アルプアルスラン・テュルケシュ氏には言及しなかった。トルコ系民族のエルゲネコンからの脱出を象徴するように鉄を打ったエルドアン首相は次のようなメッセージを送った。
多大な機会:トルコ系世界は、戦略的、経済的、文化的観点から広範な地域に広がっている。豊かなエネルギー資源、ダイナミックさ、若年人口(の多さ)、肥沃な大地により、この土地は、われわれに、また世界に対しても多岐に渡る可能性を示している。時代が我々の目の前に差し出した大きなチャンスにまさに向き合っているのだ。この可能性を最良の形で活かさねばない。なぜなら、われわれが祖国を得たこの地域の地理的位置が負わせた荷があるからである。世界的な変化の渦中の中でこの地域では負の影響がとても感じられる。しかし、この危機を大きなチャンスに変えるかはわれわれ次第である。われわれにとって選択肢はふたつに限られている。それは政治の主体となるか、客体となるということだ。われわれの地域において演じられるパワー・ゲームから外れようと望んでも、無理なことだ。
(中略)
■かつてテュルケシュが主催した
1993年に開かれた第一回トルコ系総会では、民族主義者行動党(MHP)党首アルプアルスラン・テュルケシュが主催し、2001年まで諸政府の財政支援とMHPの支援で総会は開催されていた。2001年にMHP党首デヴレト・バフチェリが支援から手をひいたため、総会は実業家らの支援によって開かれるようになった。MHPは、総会の当初の目的から逸脱したとして支援を行っていない。しかし、MHPの路線から離れたトゥルル・テュルケシュ氏とウマイ・テュルケシュ・ギュナイ氏は昨日の総会に参加した。トルコ共和国に加えて8カ国、連邦国家6カ国、自治共和国2カ国と11団体が総会に出席した。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:3531 )