レイプの後始末で望まない結婚、そして自殺 -14歳少女の悲劇(Radikal紙)
2006年09月21日付 Radikal 紙
ウンミ・ギュルスュムは14歳の時に誘拐された。両家族は和解し、レイプ犯とウンミを結婚させた。ウンミは“純粋な貞操”と暴力的な夫を手にした。15歳で乳飲み子と一緒に家を追い出された末、自殺した。
ウンミ・ギュルスュム・オズチュルクは14歳の時に、市場で働く17歳の少年A.Tに誘拐されレイプされた。ウンミの家族はこの事件を裁判に持ち込むのではなく、イマーム(イスラム僧)の前で“解決”した。まだ幼い少女はA.Tと無理矢理結婚させられたのだ。
しかし悲劇はそれで終わらなかった。夫から暴力を受け続けていたウンミは3ヶ月前に子供を生んだ。その後も夫から暴力を受け、更に家を追い出され実家に戻った。自分の娘が暴力を受け、家を追い出されたことに我慢ならないウンミの父親シェラフェッティンは、警察に出向きウンミの夫を訴えた。A.Tは検挙され、“未成年と関係を結んだ”罪で逮捕されて刑務所に送られた。
自分が経験した悲劇に耐え切れなかったウンミは、一昨日父親の銃で頭を打ち抜き、自殺した。小学生の時にもレイプ被害にあったウンミは、「友達は学校に行っている。なのに私は母親になった。こんなこと、あってはいけない」と話したという。
7人兄弟の1番上だったウンミの遺体は、昨日午後の礼拝に続いて行われた葬儀の後、家族の手によってマラトゥヤ市立墓地に埋葬された。
このような悲劇は、ウンミだけに起こったわけではない。同様の事件は昨年ディヤルバクルでも起こっている。12歳の時レイプされ妊娠し、その後レイプ犯と結婚させられたR.Gの事件が思い出される。R・Gの夫は別のレイプ事件で刑務所に送られた。その家族は息子がいない時に“遊びまわっていた”という理由で若い女性の鼻を切り取り、刑務所に送られている。
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( 翻訳者:住永 千裕 )
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