改革派グループの会合、キャッルービー師の事務所で開かれる
2006年09月24日付 Hamshahri 紙
2006年9月24日付ハムシャフリー紙
【政治部】昨日、《ホルダード月2日戦線》を構成する諸派のメンバーらによる会合が、メフディー・キャッルービー国民信頼党総書記の事務所で開かれた。この会合は、専門家会議選挙及び地方議会選挙で、改革派陣営が一体となって連合を組む問題に対して、最終的な結論を出すことを目的にしたもの。
本紙の取材によると、国民信頼党の総書記は、改革派陣営が一体となった連合に加わるつもりはないと、これまで幾度となく表明してきたことから、今回の会合では連合の実現へ向けて、同師に対する説得が行われた模様だ。キャッルービー師は同時に、国民信頼党の名簿に掲載される選挙候補者の8割を、改革派連合に名を連ねた人物から選択する予定だが、残りの約2割の候補者は国民信頼党自身が選んだ人物となろう、と述べている。
〔*註:イランでは、政治的方向性をある程度共有する各政党が選挙用に連合を作り、共闘するスタイルがとられる。改革派各党を一本化させた連合を作る動きに対して、国民信頼党は自らが公認する選挙候補者の8割をこの連合に与えるが、残りの2割は国民信頼党の独自候補者とすることで、主導権を完全には譲らない姿勢を示しているものと思われる〕
過去の、特に第6議会、及び第9期大統領選挙における〔改革派陣営内部の〕政治対立は、キャッルービー師の《闘う宗教指導者会議》、及び改革派の大連合からの離脱という結果を招いたが、今回キャッルービー師が改革派諸派を一本化させた候補者名簿の作成に抵抗しているのも、このことが根本的な原因となっている。
改革派の連合は、セイエド・モハンマド・ハータミー師やハーシェミー=ラフサンジャーニー師を中心に、メフディー・キャッルービー師をこの連合に入れることで、専門家会議選挙及び地方議会選挙での、国民信頼党や連帯党、人民主権党などの改革系各派の票の取り込みに努力している。
改革戦線調整評議会の持ち回り議長を務めるアリー・モハンマド・ガリーバーニー氏は、同評議会の選挙対策本部長を誰にするかについて、「候補者は二人いる。近い将来開かれる予定の会合で、この二名から一名が選ばれることになろう」と述べた。同氏はまた、「改革派調整評議会選挙対策本部長を選出するための会合は、メフディー・キャッルービー師との会談後、早期に開かれるだろう」とも語った。
これまでのところ、この会合開催をめぐる議論・結論について、いまだ発表はない。
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