ローマ法王ベネディクト16世、訪土時にベネディクト15世像を訪問予定(Hurriyet紙)
2006年09月24日付 Hurriyet 紙
ローマ法王ベネディクト16世は、トルコ訪問の際、ハルビエ地区所在の聖霊(Saint Esprit)大聖堂を訪れる予定だ。そこには「勇敢な平和大使」とされ、名前を受け継いだベネディクト15世の像がある。ローマ法王の訪問を受けて、大聖堂の庭にあるトルコ人の友人として知られるベネディクト15世の像は、イスタンブル広域市により清掃された。
ベネディクト15世は、第一次世界大戦終結に尽力し、トルコにいる負傷兵のためシリア地域に病院を築いた人物であった。その彼の像がのせられた台の金箔は張り替えられた。清掃作業中、大聖堂の木製の扉はニスで磨かれた。訪問中、ローマ法王ベネディクト16世は、聖霊大聖堂でミサをとりおこなう予定であり、参加する式典では、ベネディクト15世像の台にトルコ語と英語で新たな記念碑が刻まれるであろう。
ローマ法王ベネディクト16世は、昨年3月聖ピエトロ広場に集まった1万5千の人々にむけて行ったスピーチで以下のように述べた。「ベネディクト猊下は、個性的で勇敢な平和の理解者であった。このためドイツで、特に私の故郷であるバイエルンで非常に尊敬されており、ヨーロッパ統一のため常に学ぶべき方であり、ヨーロッパ文化および文明がキリスト的基底を断ち切ることができないのを非常に重視した人物であった」
戦争終結後、一日に60名の負傷兵を収容できる病院を築いたため、ワヒデッディン(スルタン・メフメト6世)とエジプト副王の協力により、イタリアの職人にベネディクト15世の銅像をつくらせ、像は王子と大使も加わった式典で、聖霊大聖堂の庭に建立された。
ベネディクト15世の本名は、ジャコモ・デラ・キエーザで、1856年サルディニア王国のペグリで生まれ、1922年ローマで死去した。「トルコ人の親友」として知られるベネディクト15世は、1915年~1922年の間ローマ法王位を務めた。
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( 翻訳者:井上さやか )
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