ローマ法王、イスラーム諸国の大使ら招き相互対話を強調、しかし・・・(Yeni Safak紙)
2006年09月26日付 Yeni Safak 紙
ローマ法王ベネディクト16世は、イスラム世界で自身へ向けられている反発を鎮める目的で、トルコを含む22カ国のイスラム諸国の大使をローマ近くの別荘に招いた。
全体で8,5分であった会見では、依然法王からの謝罪はなかった。イスラム教が攻撃的な宗教であることを含意した発言が、誤解に繋がる表現であったということに関しても言及しなかった。会見では招待客たちには発言の機会を与えなかったにも関わらず、法王は宗教間の対話の重要性を説いた。
■ヨハネ・パウロ2世前法王からの引用
法王は、「この会合がどういった必要性から行われたものかは周知のことである。こういった環境において、今日についてもイスラム教徒の信仰に対して私は深い認識と敬意を抱いているのを再び繰り返して言いたい」と述べた。ベネディクト16世は、会見の間、第二バチカン公会議の前法王ヨハネ・パウロ2世の発言を引用し、宗教間の対話の重要性に言及した。
■フランス語で発言
イスラム教国の大使や宗教組織の代表らとの会合の後に会見を行った法王は、キリスト教徒とイスラム教徒の間に、友好の橋が架けられることを望んでいると述べた。「私たちの未来は対話次第である」と述べた法王は、この対話は敬意を抱き、真摯に行わねばならないと注意を促した。一方、法王が会見をフランス語で行ったことが注意を引いた。
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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:3586 )