エーゲ海で不法入国未遂者の悲劇 -6人が死亡(Radikal紙)
2006年09月27日付 Radikal 紙
昨日カラブルヌ郡キュチュクバフチェ村のデニズギレンで、早朝にもかかわらず人の叫び声と犬の鳴き声が響き渡った。海辺に駆けつけた人々は、海に浮かぶ多数の人々を発見。現場に到着した憲兵と沿岸警備隊はパレスチナ人8人、レバノン人2人、チュニジア人16人、イラク人5人の計31人を救出した。将来への期待を胸に船にのった者のうち6人は遺体で見つかった。
救出された人々は、ギリシャ沿岸警備隊によってボートから突き落とされたと言っている。
■「手錠を解いて突き落とした」
不法入国者の証言によると、40人でまとまってイスタンブルからエーゲ海岸沿いにつれてこられ、船でギリシャの島に移動させられたが、深夜2時ごろギリシャの警備隊に拿捕されたという。そして彼らは手錠をかけられギリシャ沿岸警備隊のボートに乗せられた。ボートがトルコとの公海にさしかかると、ギリシャの警備隊が彼らの手錠を解いて海へ突き落としたという。不法入国者のうち2人はトルコ製のライフジャケットを着用していた。このライフジャケットはギリシャの警備隊が最初に拿捕したトルコ漁船から取ったものと考えられている。
2004年、ギリシャ沿岸警備隊の艦艇が不法入国者を多数乗せた船をクシャダスへ誘導する姿が撮影されたことがある。エディルネのイプサラ郡で昨年逮捕されたソマリア人10人は、メリチに置き去りにされたと言っているが、彼らはギリシャが発行した「難民証明書」を持っていた。
5ヶ月前にもレスボス島とトルコ沿岸の間に位置するミュセッリム・ゲチディという場所で、ギリシャ沿岸警備隊のボートがアフガニスタン人6人に櫂も与えずにゴムボートにのせ、海に放置するところが撮影されている。
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( 翻訳者:塚田真裕 )
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