タラバーニー大統領、トルコに脅し口調 -内政干渉をけん制(Milliyet紙)
2006年09月27日付 Milliyet 紙
イラクのジャラール・タラバーニー大統領は、ワシントンで2日間続けて行われた会見で、トルコに対して“威嚇的な”表現を用いた。さらに北イラクに駐留するアメリカ軍はトルコのような国による占領の可能性に対する担保になっていると語った。
タラバーニー大統領は一昨日(25日)のNPRラジオ(National Public Radio、アメリカの公共ラジオ放送)のインタビューで、トルコ、イラン、シリアがイラクに内政干渉している非難し、この状況は“忍耐の限界”であると語った。また 「イラクに対する三国の行為と同じことを、イラクが三国に対して行うこともできるが、イラクはそういうことは行っていない。」と語った。
■ 「トルコによる占領はないだろう」
タラバーニー大統領は昨日(26日)ウッドロウ・ウィルソン国際学術センターで次のように語った。「私の考えでは、トルコがイラクのクルド人自治区を占領する危険性はない。 特に、現地におけるアメリカ軍の存在がこのような占領の危険性を抑止している。わが国も隣国のこの種の攻撃にそなえ、象徴的であってもアメリカ軍駐留の継続を実際のところ望んでいる。」同大統領は次のように続けた。「我々はトルコ領内にいるクルド人の沈静化を図ることができると考えている。つまりPKK(クルド労働者党)のリーダーに、トルコに対する戦闘を放棄させることができると思う。実際、トルコがイラクの内政に干渉してくる元々の原因はトルコ領内のPKK問題にある。」
■ 「相応のことで応酬する」
タラバーニー大統領は、米国のNPRラジオでイラン、シリア、トルコを名指しして厳しい言葉で次のように語った。「これらの国々が内政干渉をやめ、イラクの主権と独立を尊重することを望む。そうしなければ我々もこの問題について言うべきことは言わなければならなくなる。」
イラク側はどんなことをする可能性があるかという質問に対してタラバーニー大統領は、次のように発言し威嚇した。「イラク国民も同じやり方で応酬することになるだろう。他国に存在する反政府勢力を支持するだろう。他国が我々にしたのと同様に、我々もそれらの国々の政情不安を起こそうとするだろう。」
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:3591 )