石油相:日本がアーザーデガーン油田開発に前向きな回答を出すことを望む ハムシャフリー紙
2006年09月28日付 Hamshahri 紙

2006年9月28日 ハムシャフリー紙

【経済部】カーゼム・ヴァズィーリー・ハーマーネ石油相は、アーザーデガーン油田開発計画実施に関する日本企業INPEXの回答期限が迫っていることについて、日本企業がこの計画の実施に前向きな回答を出すことを望んでいると語った。

同大臣は、アーザーデガーン油田開発における日本の立場が明らかになるのに金曜日まで待たなければならないと指摘しながら、「もしこの油田開発に対する日本側の回答がNOであった場合、国内の力を使って油田開発を開始することになるだろう」と述べた。また、日本側が否定的な回答を出した場合に油田開発のための国際入札が行われるかどうかについては、「我々はこの油田開発を、自国で行うことを望んでいる」と語った。さらに、油田開発に関する協議について「油田開発計画を実施する期限が迫っているため、中国側に通知している。中国企業はこの油田開発実施に、より前向きであると感じている」と述べた。


日本の新経済産業相の発言

一方、日本の甘利新経産相は昨日の発言の中で、アーザーデガーン油田戦略の重要性について強調し、イランとの交渉継続を伝えた。また、9月30日金曜日とされていた協議の終りについて、さらに時間が必要であると強調した。組閣によって新たに経済産業相に就任した甘利氏は、このような発言をすることで政府が変わったことを強調し、開発契約の最終段階に至るにはさらに時間が必要であると訴えようとしている。また、約束の期限が過ぎることで、これまでのアーザーデガーン油田に関する双方の合意が無にならないようにとの期待を表明した。

しかし新大臣のこの問題は別として、協議自体はかなり以前より進行しており、両国の専門家による協議や合意に、大臣の交代が大きな影響を及ぼすことは無い。先にも、つまり日本政府が変わる前にも、日本の政府関係者は似たような発言をし、日本のエネルギー供給にイランが重要な役割を担っていると強調しながら、アーザーデガーン油田での作業継続を日本が望んでいることを訴えていた。
日本は、アメリカの制裁にあたる、この取引を進めることから来るリスクを回避するため、またこの行き詰った状況を打開する方法を見つけるために、協議を長期化させているようである。


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( 翻訳者:關岡 敦子 )
( 記事ID:3597 )