84%がトルコのレバノン派兵に反対 -ミッリイェト紙が世論調査(Milliyet紙)
2006年09月04日付 Milliyet 紙
トルコで最もよく読まれているインターネットのニュースサイトであるmilliyet.com.tr(※ミッリイェト紙ホームページ)にて続けられている世論調査で、回答者の84%がレバノンへのトルコ軍派遣に「ノー」と答えた。
歴史に残る国会審議の1つがまた明日行われる。レバノン派兵について、政府が国会の承認を求めている許諾書が総会で採決される。採決は、いくつかの主要観光地での爆発事件に引き続き、アナトリア東部・東南部での(テロ組織との交戦による)殉職者の発生が報じられる中、そして中東情勢がいまだ流動的な状況で行われる。このため公正発展党執行部も派兵に反対する国会議員を説得すべく、党派会議を開く。
極めて重要な採決までのカウントダウンが始まる一方で、トルコで最もよく読まれているニュースサイトであるwww.milliyet.com.trは特設ページを開設し、読者の考えを問うた。公開掲示板への書き込みを行った人の数は、昨夜までに約10,000人に達した。そのうち、84%の人が明確に派兵反対の意思を示す一方、トルコのレバノン派兵を支持する人は16%に留まった。世論調査は明日まで続けられる。
■派兵反対派の意見
・国内でのPKK(クルド労働者党)の問題が解決していないのに、なぜレバノンに行く必要があるのか。
・アルメニア人虐殺法案を承認しているレバノンへの派兵は反対である。
・アメリカが望んでいるからという理由で派兵すべきではない。
・他人の子どもをいとも簡単に戦場に送る政治家に、自分達の子どもを守る資格はない。
・派兵するなら、まずキルクークや北イラクに送るべき。
■派兵賛成派の意見
・トルコ軍は派遣されたどの場所にも安定をもたらした。レバノンに行って平和維持軍での任務を果たすべきだ。
・トルコは中東の勢力均衡図から外れてはならない。戦略上のポジションを固めるべきである。
・イスラムの同胞をこのような状況下で放ってはおけない。
・過去にソマリア、アフガニスタン、ボスニアへ派兵し大きな成功を収めたのだから、レバノンへも行くべきだ。
※ミッリイェト紙のレバノン派兵に関する世論調査特設ページ(トルコ語):http://www.milliyet.com.tr/forum/lubnanasker/
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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:3422 )