《イランディーゼル自動車》の労働者のスト、新たな段階へ シャルグ紙
2006年09月04日付 Sharq 紙
シャルグ紙社会ニュース面左コラム
【社会部】《イランディーゼル自動車》の労働者のストに、今週水曜朝、回答が出される。労働者らは給料3~4万トマーン〔約3830~5110円〕の引き下げに対し、この会社の工場から出る食事を摂らないハンストで40日間にわたって抗議してきた。そして先日、朝10時から13時までこの工場の労働評議会事務所前に粛々と集合し、40日ぶりにあらためて自分たちの要求を突きつけた。
要求を提出した労働者らは、13時きっかりに自分の持ち場に戻り、再び仕事を続けた。折しも、この会社の責任者の言葉として、会社所有の車3台(390,000,000トマーン〔約4983万円〕相当)が燃やされたとの一部報道がなされたが、このニュースは労働者らに否定された。
労働省の通達は、給料の引き下げは業績不振の小企業において労働者との合意の上で行われねばならないとの内容で出されたが、《イラン自動車》グループ傘下の《イランディーゼル自動車》は7000人の労働者を擁しながら給料の引き下げ措置を取った。
工場責任者によるこの措置に、労働者のハンストが始まった。このハンストは工場の通常業務に何の支障も生じさせることなく40日続いた。この間、マジード・シェイハーニー《イランディーゼル自動車》代表取締役が一度だけ労働者の前に姿を現し、給料の引き上げを約束した。
しかし一向に引き上げは実施されなかった。この会社の3000人以上の労働者は先日3時間のストで工場を停止させ、もし水曜までに解決に向けた何らかの動きが見られなければ、この避難行動はさらに長引くことになるだろう、と責任者に迫った。
今回の抗議は給料の引き下げだけでなく、諸手当の引き下げにも向けられている。労働者らによればこの会社では、例えば目標値10,000台を超せば労働者に賞与がつく、というふうに年初に生産記録目標値が設定されるが、このような賞与もつかなくなっているという。一方、《イラン自動車》の労働者にはこの給料・諸手当の引き下げは行われていない。
《イランディーゼル自動車》の労働者は、この工場は業績不振の小企業ではないため労働省の通達は適用されないはずだと強調している。さらに、工場責任者が労働者の90%以上に及ぶ臨時契約労働者の給料を引き下げた後、契約労働者の1年の契約を1ヶ月契約に切り替えたとも伝えられている。
イラン労働通信によれば、この給料引き下げ及び臨時契約労働者の1ヶ月契約への切り替え問題は水曜日までに決着がつけられることになっている。
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( 翻訳者:吉村 かすみ )
( 記事ID:3424 )