国民教育省は、幼児教育施設に通う幼児に服装の統一をさせることを禁止し、自由な服装をさせるよう命令をくだした。また、こうした64万人の幼児に教育を施す教諭35万人の服装も、これまでも服装が自由であった体育教諭と同様に自由化される。
国民教育省のヒュセイン・チェリキ大臣は、幼稚園児に制服やおそろいの赤いエプロンという形で、統一された服装をさせていたことに反感を感じていたという。同大臣は、通達状において、「保護者に経済的負担を強いることから、服装の統一を強いることを禁止する」との指示をだした。
『幼児教育に携る施設での身なりと服装について』という通達状によると、幼稚園児達はこれから、遊びや活動、自由時間やお芝居の時間などをはじめとした教育活動等を快適に行うのに適した服装をすることになる。また、教諭も園児と共に行う全ての教育活動の場面でトレーニングウェアやゆったりしたズボンなど適切な服装をすることができることになる。
通達状でチェリキ大臣は、「子供たちが成長過程であるという理由や、幼児教育の場での規律という点からも、教諭が子供と共に行う活動ではそれに適するゆったりした服装をすることは、教育を最も良い形で行うことを可能にする」と表した。
(国民教育省)幼児教育総局のレムジ・イナンル局長も、幼児達が衣服の着脱の際に助けを必要としない楽な服装をすることは重要であり、教諭も子供と行う活動で楽に動ける服装を望んでいたことを述べた。また、子供たちが一番快適に遊べるような服装がいかなるものであれ、それを着て幼稚園に来たらいい、とも語った。
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( 翻訳者:堀ノ内夏子 )
( 記事ID:10022 )