ヨルダン国王、核開発の意向を表明
2007年01月20日付 Al-Nahar 紙

■ 民生目的の核開発計画を希望
■ ヨルダン国王「レバノンでのイスラエルの敗北は中東地域における過激な思考にとっての危険な前例」

2007年01年20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AP、AFP、UPI】

 ヨルダン国王アブドゥッラー2世は、イスラエルの「ハアレツ」紙が昨日掲載したインタビューの中で、ヨルダンは民生目的の核計画の準備を望んでいると述べ、第二次レバノン戦争におけるイスラエルの敗北が、中東地域における過激思想にとっての「危険な前例」になるとの見方を示した。

 そして、「エジプト人は核計画に向けて努力しており、湾岸協力会議諸国もまた同様である。我々について言えば、エネルギーに関して民生目的のために核エネルギーに頼ることを検討しており、西側諸国と議論している。個人的には、核計画を有するいかなる国も国際法に従い、、その計画が正しい方向へ向かっていることを確認するために当該の国際機関による査察行動を受け入れなければならないと信じている」と述べた。

 また、「中東全域において核問題をめぐる根本原則が変化した。ヨルダンは核兵器のない中東地域を目にすることを望んでいたが、昨夏以降は全ての国々が核計画の保有に努めている」と語った。

 またヨルダン国王はイスラエルの対レバノン戦争について、「アラブ全体とイスラエルの一部は、イスラエルはこの夏の戦争に敗北したと考えている。この出来事は中東地域における過激な思考への危険な前例となった」と述べ、「中東地域の対立の様相は大きな懸念事項である。私たちが政治プロセスを推し進めないと、イスラエルと中東のいずれかの国の間で再び衝突が起こるのはもはや時間の問題だ。考えているよりも早い時期にこの衝突は起こると確信している」と指摘した。

 またヨルダン国王は、「彼らが正しい方向へ進んでいることを望むが、我々は皆イラクの情勢に不安を抱いているし、またレバノンではこれから何が起こるか分からない」と述べ、「今がまさに、パレスチナ人たちとイスラエル人たちに対して、『あなた方の前には絶好の機会があり、それは最後の機会かもしれない』というべき時である。昨夏起こったことは、もし我々が合意に至らなかった場合また起こるであろうはるかに悪い事態に先がけての単なる一例に過ぎない」との見解を示した。

 またヨルダン国王は、先ずイスラエル・パレスチナ紛争の解決を呼びかける立場をあらためて表明し、「問題はイランの核計画だけではない。ハマースのおかげでイランはパレスチナ問題における影響力ある位置を獲得することに成功した。その結果として核問題がさらに重要性を増すことになった。我々が政治プロセスの推進を開始すれば、彼らがパレスチナ問題に介入する余地はより少なくなるだろう」と述べ、「シリア問題がイスラエル世論の大きな関心を呼んでいるようだが、安全な未来のためにあなた方が欲している保証を得たいのであれば、先ずパレスチナとの和平プロセスを再開して、他の各方面とのやりとりも容易に進むようになることを期待すべきだ」との見解を示した。

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( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:10051 )