レバノン支援のためのパリⅢ会議、きょう開会
2007年01月25日付 Al-Nahar 紙

■ ビッリー、国軍への敵対行動に反対 アウン、レバノン軍団を非難 ナスルッラー、「民兵」を非難
■ パリⅢ会議本日開催 広範な支援のため世界各国とアラブ諸国が集結
■ セニョーラ「これで201回目だが、私は辞任を拒否する」「問題は路上では解決しない」

2007年01月25日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 昨日レバノン各地には通常の生活が戻ったが、そこで起こったストライキの一日と暴力行為と騒動のどんよりした痕跡と反響は覆い隠しえなかった。しかし今日、注目は国内の光景からパリⅢ会議が開催されるフランスの首都へと移されることになろう。そこでは世界とアラブの諸国・機関による準備や支援の表明が行われており、予期せぬことが起こらない限り、開催を前にしての支配的な評価によれば40~50億ドルの支援をともなう肯定的な成果が予測されている。

 会議は約40ヶ国と8つの国際機関の代表者が出席して開催され、一昨日のレバノンでの情勢の展開がその準備に影響することはなかった。

 会議の冒頭にはフランスのジャック・シラク大統領が開会の辞を述べ、参加者の数名が演説を行うことになっている。伝えられている会議の主要な参加者には、国連の潘基文事務総長、ベルギーのギー・ヴェルホフスタット首相、ルクセンブルクのジャン・クロード・ユンカー首相、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・ドゥラーオ・バローゾ委員長、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長、EUのハビエル・ソラナ共通外交・安全保障政策上級代表、アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官、サウジアラビア外相であるサウード・アル=ファイサル王子、トルコのアブドゥッラー・ギュル外相、アラブ首長国連邦のアブドゥッラー・ビン・ザーイド外相、スペインのミゲル・アンヘル・モラティノス外相、世界銀行のポール・ウォルフォウィッツ総裁などがいる。

 会議開催を前にフランスは、レバノン支援のため5億ユーロに及ぶ長期低利借款の提供を誓約した。そのことはシラク大統領が昨日午後にフアード・アル=セニョーラ首相を会議に参加するレバノン代表団とともにエリゼ宮に迎えた際に表明された。シラク大統領はその「大きな貢献」を「フランスをレバノンおよび全てのレバノン国民と結びつける深い友好と連帯、信頼の表現である」と描写した。

(後略)

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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:10071 )