宗務庁、ドイツにアレヴィー派の「指導役」を派遣
2007年02月05日付 Yeni Safak 紙

ジェム・ワクフ(財団)の幹部によって選ばれた6人のアレヴィー派の「指導役」は、ムハッラム月(ヒジュラ暦の1月)にアレヴィー派グループの教育目的で宗務庁の仲介によりドイツに派遣された。ジェム・ワクフのドイツ支部のコーディネーターであるアリシャン・フズル氏は、ドイツ国内のアレヴィー派にムハッラム月(の出来事)、アーシューラーとカルバラーについての説明し、団結と一体のメッセージを伝える目的で「指導役」を派遣するよう宗務庁に申請した。

■ 宗務庁は、宗派や信徒の集団全体を管轄する組織

宗務庁に伝えるために、ベルリンのトルコ大使館に要望書を提出したフズル氏の要求に、宗務庁は前向きな反応を示した。同庁は、ジェム・ワクフの幹部から任命されたアリ・ルザー・ウウルル、スィナン・ボズテペ、ダーヴット・アリ・サヴァシュ、シュクリュ・クルチュ、ユルマズ・ドアン、ヴェリ・クズルデリの6名が、公務用の灰色のパスポートでドイツに行く手助けをした。

1月19日にドイツに派遣された「指導役」たちは、2月12日までアレヴィー派のグループを教育する。宗務庁関係者は、今回の派遣が、「宗務庁が、スンナ派の組織ではなく、宗派や信徒の集団全体を管轄する組織であることを示した点で、重要だった」ことを述べている。関係者は、以前にもドイツ在住のジャーファル派(12イマーム派)の要望に応えて、この派の責任者をドイツに派遣したことにも触れた。

※ アーシューラー:シーア派では、3代目イマーム・フサインが、ムハッラム月10日に、現在のイラク領内のカルバラーでウマイヤ朝軍によって虐殺されたのを悼んで、盛大な追悼祭を行う。シーア派の人々はフサインの戦死を殉教とみなし、この追悼祭の日に彼の殉教の物語を演劇にして再現したり、街頭パレードを行ったりする。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:10096 )