■ 産業技術革新と輸出市場の新規開拓に関し、ドイツと4つの合意
■ ナズィーフ首相:「エジプトは投資を増やし共同プロジェクトを立ち上げるべく、ドイツのビジネス界を歓迎する」
■ メルケル首相:「エジプトは平和と成長を推進する主導的な努力を果たしている。投資環境は協力に向けた新たな地平を開くだろう」
2007年02月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
昨日のエジプト-ドイツ・ビジネスフォーラムの閉会後、アフマド・ナズィーフ首相とドイツのアンゲラ・メルケル首相は、産業近代化センターとドイツのシーメンス株式会社との協力関係をうたった4つの合意文書の調印式に臨んだ。合意の適用期間は2年間とされる。
これらの合意は現在使用されている産業技術の発展と近代化によってエジプト産業の競争力を増強し、産業部門で働く人材の能力をアップし、エジプト産品の新たな市場を開拓することを目的としている。
ラシード・ムハンマド通商産業・国内通産相とドイツのミヒャエル・グロース経済・技術相も調印式に立ち会ったこれらの合意には、輸出力を高めるためにエジプトの30の機械や装置の製造工場を近代化・発展させ、各県に必需装置・機械の訓練センターを50ヶ所整備し、繊維・化学・製薬・家具・食料・工業などエジプトの50の工場でのデジタル技術利用を拡大することが含まれている。
ナズィーフ首相はフォーラムでの演説で、「エジプトは、非伝統的な分野において投資を増大させるべくドイツのビジネス界を受け入れる。石油、ガス、エネルギー部門において、エジプト、アフリカ、世界各地で市場を開拓するチャンスが広がっている」と語り、さらに「観光分野においてはすでに重要な複数のプロジェクトが実現されており、それがこの分野での新しい共同プロジェクトを立ち上げるための基礎になっている」と指摘した。
一方メルケル首相は極めて困難な状況に直面している中東地域において、和平プロセスを推進するためにエジプトが果たしている役割を称えた。同様にフォーラムの席上で、エジプトの成長分野における努力を賞賛し、「ホスニー・ムバーラク大統領の指導下でのエジプトの前向きな投資環境は、協力関係のための新たな地平を開くであろう」と明言した。
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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:10110 )