アメリカ政府、和平プロセスに悪影響を与えているとしてイランとシリアを非難
2007年02月01日付 Al-Nahar 紙

■ 米政府はレバノン人に対話を、「ヒズブッラー」に武器の放棄を呼びかける

2007年02月01日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ワシントン:ヒシャーム・ムルヒム】

 米政府高官はイランとシリアが、イラクやレバノン、パレスチナにおいてマイナスの役割を果たしているとして、両国に対して厳しい批判を続けた。また、イラン政府およびシリア政府との直接かつ無条件の対話を繰り返し拒否した。コンドリーザ・ライス国務長官に次ぐ副長官に任命されたジョン・ネグロポンテ大使はシリアが「情報機関の概算によれば、外国人戦闘員がシリアからイラクへ毎月40人から75人入国する」便宜をはかっていると嫌疑をかけた。同様にイランがイラクの「シーア派過激主義者」の支援を続けているとして非難した。一方でジョージ・ブッシュ大統領がジョン・アビー・ザイド将軍の後任として、米中央軍司令官に任命したウィリアム・ファロン海軍大将は、「シリアは中東地域の安全に挑戦している」と述べ、「最近レバノンにおいて暴力が再発していることは、中東地域の安定に対するシリアならびにイランのマイナスの影響のさらなる一例である」という考えを語った。

 また、ディヴィッド・ウェルチ中東問題担当米国務次官補は、米政府が「ヒズブッラー」に対して武器を廃棄するよう要求したことに触れ、「なぜなら我々はレバノンに民兵組織が存在するべき場所はないと考えるからだ」と述べた。また、ワシントン駐在のアラブおよびイスラエルの特派員らとの対話の中でウェルチ国務次官補は、レバノンやイラク、パレスチナにおけるシリアの後ろ向きの振る舞いのため、米政府は今日のシリアを和平プロセスにおける「責任あるパートナー」とは見なしていないと語った。また、イランおよびレバノンのヒズブッラーなど中東地域における同盟勢力に対する詳細未定の「作戦」の遂行をアメリカ政府が計画していると述べた先週の「ワシントン・ポスト」紙の記事に関する質問に対しては直接返答せず、微笑みながら「私は、アメリカのメディアでさえ、あなた方が読んだ全てのことを信じないよう注意する」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:10133 )