バトゥマンで鳥インフルエンザ、隔離エリア拡大へ
2007年02月10日付 Milliyet 紙

鳥インフルエンザのためバトゥマンの隔離エリアは4村に拡大した。子供4人が治療を受けており、924羽の鳥類が殺処分された。

バトゥマンのゲルジュシュ郡ボアズキョイ村で170羽の鳥類が鳥インフルエンザウイルスのため死亡したと確認された。その後隔離エリアは4村に拡大した。
924羽の鳥類はガスで殺処分された。呼吸器官の感染のため治療を受けている4人の子供から採取した喉の粘液や血液の検体が、アンカラのレフィキ・サイダム・衛生センターに送られた。
ボアズキョイ村、リュズギャルル村、アイドゥンル村に続き、昨日(9日)マアアラル村も隔離エリアに含まれた。「この村で鳥のペスト病が発生」と書かれた看板が掲げられた村の入り口では、軍警察が検問所を設けた。村への鳥類の持ち込み・持ち出しは許可されていない。村々に乗客を運ぶミニバスは、鳥類がいないかどうか検査後、消毒された。
ボアズキョイでインフルエンザ感染のため治療中の4人の子供のうち、メフメト・トゥンジェル君(3)はディヤルバクルに送られた。ディジュレ大学医学部小児感染症部局の局長M.アリ・タシュ教授はトゥンジェル君に関し、「鳥インフルエンザの疑いで治療を行っています。はっきりした結果は、検体の検査後明らかになるでしょう」と述べた。
セルマン・チャクル君(16)、ラマザン・トゥンジェル君(1歳6ヶ月)、ファトマ・ヌル・チャクルちゃん(3)はゲルジュシュ国立病院で治療中だ。

■イムガ知事:池に薬を散布する
バトゥマンのハルク・イムガ知事、ゲルジュシュのオスマン・ヴァロル郡長、エサト・オネル市長、保健衛生局のハサン・ウルマク副局長そしてディジュレ大学の3人の教授が村々で調査を行った。病院で3人の子供を見舞ったイムガ知事は次のように語った:
「はっきりした状況は血液検査の結果で明らかになるでしょう。鳥との接触が疑われるので子供たちは隔離しています。現在までのところ子どもたちに鳥インフルエンザの兆候は見られませんでした。
我々は渡り鳥のルートになっていて、鳥インフルエンザ拡大の原因と考えるクルッカト池に薬を散布します」

■原因は渡り鳥ではない
中東工科大学文理学部生物学科生物諸相・保護研究室教授のジャン・ビルギン博士は、バトゥマンのゲルジュシュ郡で発生した鳥インフルエンザは、渡り鳥によるものとは推測されない、と述べた。
ビルギン博士は、「ゲルジュシュ郡は、海抜700~800メートルに位置し、1ヶ月間雪に閉じ込められます。アヒル、ガチョウのようなウイルスを拡散すると疑われる種類の鳥は立ち寄りません。このような土地で渡り鳥によりウイルスが拡散した可能性は非常に低い」と語った。

■輸入禁止
アゼルバイジャンは、トルコからの大型家畜(牛や羊など)の肉、鶏肉、飼料の輸入を禁止した。禁止の決定は農務省の国家家畜衛生局が書面で行った。

■懸念:H5N1ウイルス
ゲルジュシュ郡ボアズキョイ村の鶏をおそった鳥インフルエンザウイルスは、「H5N1」型であることが明らかになった。農務省の発表によると、アンカラの食肉センター獣医学管理・研究センターに送られた検体への科学的検査の結果、病気のウイルスが「H5N1」型であることが明らかになった。また、家畜の殺処分が続けられており、該当地域へ殺処分に必要な物資を送った、と述べた。

■エケル大臣:補償金が支払われる
農務省のメフディ・エケル大臣は、鳥インフルエンザが発生したと確認されたボアズキョイ村を調査のため訪れた。公正発展党のバトゥマン選出の国会議員であるネズィル・ナスルオール氏、アフィフ・デミルクラン氏、アリ・スチン氏、アフメト・イナル氏も同行した。彼らの車も、村に入るときと村から出るとき、薬を散布された。エケル大臣は、住民に時おりクルド語で話しかけ、問題全てに対処していることを強調した。また、「殺処分された家畜の補償金は支払います」と語った。エケル大臣は問題が過剰に誇張されないよう希望した。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10135 )