アフマディーネジャード大統領、革命記念日に演説:イラン国民、核の平和利用技術の確立を祝う
2007年02月12日付 Iran 紙


【政治部】イラン国民による数百万人規模の行進が昨日、イスラーム革命の勝利を祝う2月11日の革命記念日に行われた。この行進で、人々は主要なスローガンの一つとして、核の平和利用技術に関して国が成し遂げた成果を守る必要があると強調した。世界の主要メディアも数百万人規模で行われたこの行進を、イラン人民による「核の国民投票」として報じた。

 マフムード・アフマディーネジャード大統領は、2月11日の革命記念日にアーザーディー広場に集まったテヘラン市民の大群衆を前に、イランによる核の平和利用について、法に則ったものであると強調した上で、「イラン国民に核の権利をわずかでも諦めさせ、後退を強いるような権利は、いかなる者にもない」と語った。

 アフマディーネジャード大統領はさらに、「世界は次のこと知るべきだ。すなわち、今日イランの偉大なる国民は、イマームや殉教者たち、諸々の預言者たちや聖者たちとの約束を固く守り、あらゆる力を尽くして偉大なる革命のすべての成果を、今後も守り通すであろうということだ」と述べた。

 〔中略〕

 ▼ NPTからの脱退は考えていない

 アフマディーネジャード大統領は演説の別の箇所で、次のように述べた。「国会はIAEAとの協力、及びNPTからの脱退に関し、政府にその許可を与えた。しかし、われわれは〔国際的な〕規則の枠組みの中で、イラン国民の権利をまっとうする所存である」。

 アーザーディー広場で行われた革命記念行進での演説の中で、「敵は実のところ、われわれ国民の偉大さと進歩に憤慨し、不満を覚えているのだ。核エネルギーに関連してわれわれ国民が手にした勝利と進歩が、彼らの今日の不満の原因となっている」と指摘したアフマディーネジャード大統領は、さらに「核問題は、三つのまったく別個の問題からなっている。すなわち、法的問題、技術的問題、そして政治的問題の三つである」とした上で、次のように述べた。

 「法的問題に関して言えば、イラン国民はさまざまな法や規則に基づいて、またIAEAの規則が定める自らの明白な権利に基づいて、活動を行ってきた。このことは世界中が知っていることだ。今日我が国は、IAEA規則にもっとも忠実な加盟国の一つであり、〔IAEAによる〕査察も、〔世界で〕もっとも大規模に行われているのが、我が国の〔核〕施設に対するものなのだ。法規によれば、〔原子力の平和利用という〕この技術を利用する権利が、われわれにはある。IAEAが定める法規によれば、この技術を保有する国は、われわれを支援しなければならないはずだ。ところが、彼らはこれっぽっちの支援もしてくれなかった。〔そのために〕イラン国民は自らの力によって、この技術を手に入れたまでである」。

 ▼ イラン核問題に対する対応は政治的だ

 大統領は続けて、「イラン核問題は完全に政治的なものだ。技術的、法的な問題ではまったくない」と述べ、その上で次のように付け加えた。「イラン国民・政府は、彼らに対して誠実に対応してきた。イスラーム共和国政府は一つ一つ、彼らの要求に基づき、核活動を停止した。IAEAの職員がやってきた。規則に反し、エスファハーンの施設に封印をした。ところが彼らは、我が方の誠実さ、協力、善意を適切に用いる代わりに、毎日一つずつ言いがかりをつけ、『話し合いのために全ての活動を停止せよ』などと言ってきたのだ」。

 大統領はさらに、「彼らは図々しくも、大学の研究活動まで停止するよう求めるようになった」と述べ、「独立したイラン国民が、このような要求を受け入れることができないのは、当然のことだ」と強調した。

 〔中略〕

 ▼ 2007年4月9日までに、イラン国民は偉大なる進歩を目にするだろう

 大統領はまた、「意識の中で、ことばの上で、そして行動において、〔圧力に〕屈し妥協せんとする者、イラン国民の権利を損なわんとする者は誰であれ、イラン国民にとってもっとも憎むべき人間となろう」と述べ、さらに次のように付け加えた。「もちろん、敵は今後数ヶ月間にわたり、さまざまなことを言い、さまざまな行動を起こすだろう。しかし、皆も知っての通り、イラン国民は85年のバフマン月22日〔=2007年2月11日の革命記念日〕に峠を越えた。われわれは自らの当然の権利を確立したのだ」。

 アフマディーネジャード大統領はその上で、「諸君らは、86年のファルヴァルディーン月20日〔=2007年4月9日〕までに、工業、農業、医学、そして特に核技術の領域で、次々と偉大なる進歩を目にすることになるだろう」と語った。

 〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10155 )