革命最高指導者、国軍の空軍司令官らと会合:革命記念日の行進で国民の大規模な参加を力説、「明日は普段より熱烈に」
2007年02月10日付 Iran 紙


▼ ハーメネイー師、「バフマン月22日(西暦2月11日)は、アメリカ、イスラエル、そしてイギリスが激昂した日」

▼ 革命最高指導者、空軍隊員数千人と会合、「イランの偉大な国民は、バフマン月22日、いつにも増して熱狂的に広場に繰り出すだろう」


【政治部】イスラーム革命最高指導者ハーメネイー師は木曜日、イラン・イスラーム共和国軍の空軍司令官、及び数千人の隊員らと会合し、イラン国民の士気を低下させるための敵の心理作戦を、敵国の弱体化と窮乏のしるしであるとし、「偉大なる国民はバフマン月22日、普段より熱烈かつ積極的に、親愛なる郷土の津々浦々で広場に繰り出し、いまだ警戒感の怠ることなく、力強く誇り高き道を歩み続けているということを、世界の人びとに証明することだろう」と強調した。


 1357年バフマン月19日(西暦1979年2月8日)に空軍が〔フランスからイランに帰国した〕イマーム・ホメイニーにバイア(忠誠)を誓ったという歴史的出来事を記念する記念日に行なわれたこの会合で、ハーメネイー師は、イスラーム革命の勝利を記念する革命記念日の行進行事への人びとの参加を、色褪せたものにしようとすることが、敵の心理作戦の狙いの一つだとし、「バフマン月22日は、アメリカ、イスラエル、そしてイギリスの治安・スパイ機関にとって不安と怒りを呼び起こす日であり、国民が今年も〔行進に〕盛大に参加することで、これらの敵は激怒し、また失意を味わうこととなるだろう」と付言した。

 ハーメネイー師は、敵が騒擾を起こそうとしていることの狙いを説明した上で、イランに対する脅迫や制裁について、次のように指摘した。「イラン国民は27年前から、敵の陰謀や策略に対して自衛を行い、そして国内外の勢力や深く根を下ろした自らの伝統に頼りながら、全ての謀略を失敗に至らしめてきた。イラン国民は日に日に強くなっており、イラン・イスラーム共和国の今日の状況は、革命当初とは比較にならないほどだ」。

 師は、イランを制裁しようというアメリカの脅迫行為は、今に始まったことではなく、これまでも繰り返し見られてきたものだとし、「アメリカとその他の一部の国々は、何年も前からイラン・イスラーム共和国に制裁を科しているが、イラン国民はそのような制裁状況の中で、科学技術の輝かしい躍進と数々の成功を遂げてきた。それゆえ、この偉大なる国民を、制裁で威嚇すべきではない。国民が目覚め、おのれの力に気付いたとき、彼らを止めることができるものなど何もないからだ」と付言した。

 ハーメネイー師は、威嚇とは「国民の意志・士気を弱め、国の資源を略奪する」ために覇権を目指す者たちが古くから用いてきた常套手段であるとし、次のように付け加えた。「敵に対して恐れおののいたり屈服したりすることは、国民的意志・決意がもつ力というものを理解していない国々の国民や指導者たちがとる方策である。しかし、イランは覇権を目指す者たちが繰り出す脅迫や威嚇というまやかしを打ち破り、過去27年間の成功体験を自信に、いかなる脅威にも毅然と立ち向かっている。そして従前のとおり、信心深く自由と公正を希求する国民には助けを賜るとの神の約束は、破られることのない約束であるということを証明しているのだ」。

 師は、敵国の力を見くびってはいけないと語る人々について言及し、「これは正しい主張である。イラン国民の深き伝統文化においても、このことは強調されてきたことである。しかし、敵を見くびってはならないというのは正しいかもしれないが、それと同時に国民の偉大さや力を看過してはならないというのも、肯綮にあたるのではなかろうか」と付け加えた。

(後略)

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:10169 )