900万人の社会的弱者への商品券配布が開始
2007年02月14日付 Iran 紙

【社会部】〔イマーム・ホメイニー〕救済委員会に支援を求める者は、弱者特別支援配給券の支給を受けるために、救済委員会の各支部及び福祉センターに問い合わせることができる。

 テヘラン州救済委員会総局長のセイェド・サッターリー氏は、このように発表した上で、支援を求める人の家族一人一人に37,500トマーン(≒4,700円)相当の弱者特別商品券が配布されると述べた。内訳は、砂糖、油、米といった一連の必需品のために20,000トマーン(≒2,500円)、及び食糧品購入のための非現金配給券17,500トマーン(≒2,200円)となっている。

 同氏はその上でISNA(イラン学生通信)に、「救済委員会に支援を求める人々は、配給券を受給するために、この委員会の全国の支部に問い合わせられたい」と述べた。

 同氏によると、この配給券の配布はファジュル(夜明け)の10日間(2月1日〜11日)(*1)から始められ、3人家族の世帯までは、特別配給券の受給は終えたとのことで、次の段階として、家族の人数がより多い世帯が今後配給券の受給対象になる。

 同様に、福祉センターに支援を求める人々も、配給券の受給のために、イラン福祉庁の各センターに問い合わせなければならない。

 なお、配給券による食糧品目の購入は、各支援機関と協定した店舗において可能である。

 また今年度、必需品の商品券に関連して、約1兆2000億トマーン(≒152億円)の予算支出が計上されているが、そのうち30%、すなわち3,680億トマーン(≒47億円)相当は、弱者に提供されることになっている。

 弱者特別商品券によって購入可能な食糧品目は、各地域の風土・地理的状況を考慮して決定されている。この配給券は今年も、救済委員会の資格者492万8千人と、同救済委員会の準資格者60万人に提供される予定だ。

 さらにこの委員会は、商品券受給資格者として、弱者を〔新規に〕197万人認定する義務が課せられており、実際に全体として、750万人が救済委員会から〔商品券受給者として〕認定されることになっている。

 福祉庁もまた、資格者82万2千人と、準資格者27万7,700人をすで〔商品券受給資格者として〕認定しているが、保護者のいない子どもと女性400,300人の〔新規〕特定に向け、措置を講ずることが課せられている。全体として150万人が、弱者商品券の受給者として、救済委員会から認定を受けることになっている。

 これにより、全体として900万人が弱者特別商品券の受給を適用され、83%が救済委員会から、17%が福祉センターから認定される。



*1:1979年2月1日に故ホメイニー師が亡命先のフランスからイランに帰国し、11日にイスラーム革命が成立するまでの10日間。この期間には国内で様々な祝祭行事が行われる。

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( 翻訳者:永井雅彦 )
( 記事ID:10181 )