パムッカレを土足厳禁とした委員会、自らは土足で検証
2007年02月18日付 Milliyet 紙
デニズリにある世界的に有名で風光明媚なパムッカレにおいて、自然が作り出したトラバーチン(石灰棚)を傷つけるとの理由から、土足で歩くことを禁止した文化自然保護委員会が、自ら土足禁止のルールを破った。
同委員会の委員と同行の代表団は土足でトラバーチンの調査を行なった。
我々は長時間歩いていない
同委員会の委員たちは、長時間土足で歩くとトラバーチンを傷つける可能性があるが、短時間の調査のための歩行が「土足禁止違反」と見なされるのは困る、と語った。
ハサン・ジャンポラット知事、ケマル・オズギュン副知事、メフメト・コルクマズ県文化観光課課長、デニズリ博物館のハサン・ヒュセイン・バイサル館長、パムッカレ大学のジェラル・シムシェキ助教授、シュレイマン・ボズ建築協会会長、建築家のアフメト・ヨルダシュ氏が調査に同行した。グループは、この後コジャチュクル、観覧テラス、古代の温泉、博物館、ドーム屋根のある門そしてカラハユット観光地区を歩いた。
土足禁止は10年間効力を保つ
ユネスコの「世界自然文化遺産」のリストに入っており、国際的な保護の枠組みのなかにあるパムッカレのトラバーチンは、90年代初めに環境汚染によってその色がいたるところで失われはじめていった。汚染の原因と指摘されたこの地域にあるホテルを壊し、そして様々な手段が講じられることで汚染はくいとめられた。講じられた手段の中で、最も重要なもののひとつは、トラバーチンの上を土足で歩くことを禁止したことである。この土足禁止は、1997年から実施されている。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:丹羽貴弥 )
( 記事ID:10201 )