パレスチナ挙国一致内閣樹立に向け協議始まる イスラエル首相は三者会談の開催を疑問視
2007年02月17日付 Al-Nahar 紙
■ パレスチナ挙国一致内閣の樹立に向け、協議始まる
■ イスラエルのオルメルト首相は三者会談の開催を疑問視
2007年02月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】
イスラエルの隣にパレスチナ国家を樹立するという[※いわゆる二国家共存方針の]マフムード・アッバース大統領のプログラムに則った挙国一致内閣を樹立するべく、パレスチナ内部では公式の協議が始まっている。一方、イスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日、アッバース大統領とアメリカのコンドリーザ・ライス国務長官との間で予定している三者会談が開催される可能性について疑問を呈した。これに先立ち木曜日に行われたパレスチナ・イスラエル間の調整会議にて、三者会談の準備は失敗に終わっている。
ライス国務長官は本日土曜日テルアビブに到着し、まずイスラエル側と、そして明日日曜日にはラーマッラーにてアッバース大統領と、個別に会談を行う予定になっている。さらに両陣営がトップ会談の作業リストについて、政治プロセスの開始が期待できるレベルで合意できた場合、ライス国務長官は月曜日にエルサレムにて両サイドと三者会談を行う。しかし、パレスチナ挙国一致内閣の樹立については合意がなされたものの、中東和平四者協議[※米・国連・EU・露]が提示したパレスチナ封鎖の解除条件にパレスチナ内閣が従うのか、それとも今日まで封鎖の対象外であったパレスチナ人勢力を封鎖の対象に含めることになるのか、について判断を可能にする政治プログラムが現れないままであるため、アメリカ政府はこのトップ会談に対する期待のレベルを下げている。
(後略)
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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:10209 )