難しい決断:全壊アパートのお隣、取り壊しか、現状維持か?
2007年02月23日付 Radikal 紙

全壊したフズル・アパートの隣りにある二軒の建物を「取り壊すか、それともこのまま残すか」の議論が続いている。

 ゼイティンブルヌのチュルプジュ地区29番地にあるフズル・アパートが全壊したため、安全策として隣りの建物にいた人々は退去させられた。退去命令が出た二つの建物に自宅がある人々の間には、明らかな見解の相違がある。カダカル・アパートに住む人々は自宅から出ないと主張している。「建物に損傷はない。取り壊すべきではない」。一方、M.テクネヂ・アパートの状況は異なっていた。「市はまず建物を取り壊すべきだ」。ゼイティンブルヌ市役所は建物に関する調査を行っているが、どうするかは決めかねていると語った。イスタンブル大市役所も建物崩壊の理由について技術的なレポートを今日(2月23日)提出する予定である。

 カダカル・アパートに家があるギュルセレン・オズカンさんは、ゼイティンブルヌ市役所が二年前に建物の前のほうにある地下階を封鎖する際、重機が一階のベランダに穴を開けたことを語ってくれた。オズカンさんによれば、このことがこのアパートに住む人々にとっては幸運だったようだ。「我々はベランダを修復する時に柱も補強させた。よって我々の建物は安全になったのだ。崩壊した建物と我々の建物の間には道が一本あり、この道にある木々が崩壊という危機からアパートを守ってくれたのだと思う。」

 オズカンさんは、市役所が住民をアパートから退去させた後に、中へ鉄の棒を取り付け、そして傾いた状態で取り壊しをすることを決定するだろうと述べた。このビルに部屋を借りて住むドゥルスン・ドゥルカヤさんのトラブルは自分の荷物を未だに見つけられないことである。「私の家族はパジャマのままで外に出た。子供たちは学校へ行けない。この建物に損傷はなかったのに、隣りのビルが崩壊した後、どうしたことか一気に損傷が出た。責任者らがもっと早くに決断していれば、我々も普通の生活が出来たのに。」
ドゥルカヤさんは、M.テケンヂ・アパートについても意見を述べた。「あの建物は当然取り壊されるよ。14本の鉄棒を使うべきところを、使ったのは6本なんだって?」

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10238 )