国際調査団体である「ギャラップ」が行った調査によると、トルコ国民の大部分は宗教が日常生活においてとても重要なものであると考えているのに対し、シャリーアが必要であると考えている割合が9%にとどまっていることが明らかになった。
ニューヨークに本部がある「ギャラップ」のアンケートは、2005年と2006年に、トルコも含む10のムスリム国家の一万人を対象に行われた。これは今までイスラム世界で実施された最も大掛かりな世論調査であり、この調査によると西洋をモラルの観点から批判しているとされているイスラム教徒も、民主主義のシステム、科学技術と表現の自由という分野においては西洋世界を支持している。参加国の間で最もシャリーアに支持を示している国は、エジプト(66%)、パキスタン(60%)である。イランではこの割合は17%にとどまっている。調査によると、トルコ人調査対象者の86%は宗教が日常生活においてとても重要な役割を果たしていると考えている一方、シャリーアが必要であると考えている人たちの割合は9%であった。加えて、トルコ人の57%は法がシャリーアに基づくことに明らかに反対している。調査はその他、驚くべき結果を示しており、それは裕福で教養あるイスラム教徒が原理主義的傾向をより持ちやすいということである。
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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:10239 )