イスラーム7カ国外相、イスラマバードで会談
2007年02月26日付 Al-Nahar 紙

■ イランとの緊張激化に関してイスラーム諸国の懸念
■ レバノンを援助するための「共同努力」を呼びかけ

2007年02月26日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、AP、MENA、ロイター】

 国連安保理常任理事国5カ国にドイツを加えた諸国代表がイランに対する制裁強化に関して議論するロンドンでの会合を前にして、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、インドネシア、マレーシア、トルコ、パキスタンのイスラーム圏7カ国の外相は、この問題に関して「緊張が深刻に増大する」ことを警告し、暴力に訴えることなしに危機を解決するよう呼びかけた。そしてパレスチナ、イラク、レバノン問題のような他の懸念事項についても議論し、当事者らに「自制」するよう促した。パキスタンのショーカット・アズィーズ首相は、「レバノンの平和と主権を維持するために共同の努力をする」よう呼びかけた。

 イスラマバードでの会議の閉会にあたってパキスタンのクルシード・マフムード・カスーリ外相が読み上げた声明には、「外相らは緊張が深刻に増大することへの深い懸念をもって特にイランの核計画について議論し、軍事力の使用に訴えることなく、外交を通してすべての問題を解決する必要性を強調した」と述べられていた。声明は「湾岸地域に危機的な状況をもたらし衝突を発生させる代わりに事態の激化を和らげる必要性」にも触れ、「すべての国はこの目的を実現するために行動しなければならない」との見解を示した。

 会議にはカスーリ外相のほか、サウジアラビア外相のサウード・アル=ファイサル王子、エジプトのアフマド・アブルゲイト外相、ヨルダンのアブドゥルイラーフ・アル=ハティーブ外相、インドネシアのハッサン・ウィラユダ外相、マレーシアのサイード・ハーミド・アル=バール外相、トルコのアブドゥッラー・ギュル外相、イスラーム諸国会議機構のエクメレッディン・イフサンオール事務総長が参加した。

 カスーリ外相は、「パレスチナ問題は中東における問題の核心であり、国連の諸決議や2002年にベイルート・サミットで決定された和平イニシアチブ、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立を骨子とする諸々のイニシアチブに基づいた方法によって可能な限り早く解決されなければならない。会議の参加者らは、アラブの土地に対する占領の継続とイスラエルによるアクサー・モスク周辺の掘削作業に対し深い懸念を示し、メッカ合意に基づく挙国一致内閣の樹立を歓迎し、パレスチナ人民への財政援助を提供するよう国際社会に要請した」と述べた。

 そして、「外相らはイスラエル軍にシリアとレバノンから撤退するよう要求し、レバノンでの緊張の高まりに懸念を表明し『全勢力の自制』を促した。同様に『全ムスリムが深く悲しみ心配する』原因となっているイラクにおける暴力を停止させ、領土の一体性を保持し、国民和解を実現するよう呼びかけた。また、急進主義とテロに対する拒否を明言した」と付け加えた。

 カスーリ外相はメッカで予定されているイスラーム諸国会議機構の首脳会談の日程を早め、来月にも開催する必要性があると述べた。

 パキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ大統領はこれに先立ち、中東における紛争を解決する方法を議論するために、イスラーム6カ国とイラン、シリアを訪れている。カスーリ外相は、「大統領はイラクにおける宗派間の緊張の高まりを食い止め、パレスチナとレバノンにおける『同胞による同胞の殺害』を食い止めることに寄与するため、このようなイニシアチブをとった」と明らかにした。またイラクにおけるシーア派とスンナ派の抗争は「恐るべきこと」だと述べ、「[この抗争が]イラクの国境を越えて広がること」に懸念を表明した。

 あるパキスタン高官は、「イランとシリアは中東の危機に(直接)関与しているからサミットに呼ばれなかった」と説明した。カスーリ外相は「シリアのワリード・アル=ムアッリム外相およびイランのマヌーチェフル・モッタキー外相と会談した。アズィーズ首相はレバノンのフアード・アル=セニョーラ首相と連絡をとった。我々は中東のあらゆる勢力と連絡をとっている」と述べた。

 アズィーズ首相は7ヶ国の外相と会談し、「中東における平和は、パレスチナ問題の公正な解決を見出し、急進的な諸潮流に対し統一的な態度をとることにかかっている」と述べ、「イラク人民に自ら運命の決定を可能にさせること」と「レバノンが平和と主権を維持するために共同の努力をすること」の必要性を強調した。そして中東の危機を解決するためにイスラーム諸国が共通の戦略をとるよう呼びかけた。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:10294 )