エミネ・エルドアン夫人は、以前に掲載された特集記事で「自分の意思ではなく、兄の圧力でスカーフを被るようになった」との間違った理解が生じたが、実際は自分自身の意思でスカーフを被り始めた、と述べた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の夫人エミネさんのスカーフ着用に関する様々な憶測に対して、2004年に(取材は)実施されながらも、先週初めて「新風潮(イェニ・アクテュエル)」という雑誌に掲載された特集記事は解決へのヒントを与えた。エルドアン夫人の発言内容は以下の通り:
「私は決して強制的にスカーフを被りませんでした。以前のインタビューで私が述べたことが、恐らく誤って、あるいは不完全な形で掲載されたのだと思います。私は元々保守的な家庭に育ちました。当時のインタビューでは、兄は私がスカーフを被ることを望んでいたが、これに抵抗したということをお話したかったのです。私は自由を尊重する考えでいます。身なりについて強制されることを未成年であっても納得できなかったと述べたかったのです。その後スカーフを被り始めたのは、自らの意思によるものであり、これを一度として後悔したことはありません。」
■未熟だったから抵抗した
作家ギュライ・アタソイ氏の著書「スカーフを被った訳」の中では、自分が15歳の時に兄にスカーフを被るよう求められたと明かすエルドアン夫人は、次のように述べていた。
「兄にスカーフを被るべきだと言われた時、自殺すら考えました。当時15歳でしたが、兄の強い主張に未熟だったので抵抗しました。私がスカーフを被ったらどうなったのか?身近なところには例などありませんでした。農村のような場所にいたのなら別ですが。しかし私の住んでいるところでは無理でした。
このように心乱れている時に、あるきっかけでシュレ・ユクセル・シェンレルさんと知り合いました。この出会いが私の考え方に影響を及ぼしました。こうしてムスリムの女性が、スカーフを被りながらもモダンで、そして文化的でいられることを知ったのです。その時すぐにスカーフを被ろうと決心しました。」
関連記事
http://www.milliyet.com.tr/2004/03/23/siyaset/siy02.html
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10304 )