トルコの若者の喫煙開始年齢は7歳?!
2007年03月03日付 Yeni Safak 紙
(アルコールや薬物に対する注意を啓発する3月第1週の)緑新月週間の会見で、ディヤルバクル(保健局)精神・心身疾患部のエダ・ムトゥル・コライ部長は、喫煙開始年齢が日に日に低下していることを明らかにした。
■「小学生の11.7パーセントが喫煙者」
コライは、たばこ会社が子どもや若者にたばこを吸わせるためにあらゆる手段や方法を用いていると主張し、「調査によれば、喫煙開始年齢は徐々に低下している。大学生の23~48パーセントは喫煙者である。高校生の20パーセント、7-13歳の年齢層の子どもの11.7パーセントがたばこを吸っている」と語った。
アルコール依存が若者の間で広まっていると指摘したコライは、7-13歳の年齢層の子どもが飲むのが容易で害悪がないと考えられているビールのようなアルコール飲料を摂取し、徐々に摂取量を増やすことがアルコール依存につながっていると警告した。
コライは学校や予備校、習い事の教室やスポーツ施設といった若者がよく足を運ぶ場所の周辺ではアルコールの販売は絶対に禁止すべきだとし、18歳以下の若者にアルコールが販売されないようチェックをより頻繁に行う必要があると述べた。
トルコには1700万人のたばこ依存症者がいることを明らかにしたコライは、たばことたばこ製品がもたらす健康被害のため、国内で1時間当たり12人、1日当たり300人、1年では11万7千人が亡くなっていると述べた。
コライは、「アルコールを原因とする心臓や血液循環、生殖器官の機能不全により、不妊や性的不能、また時とともにさまざまな精神・心身疾患の症状が現れる」と指摘した。
■「たばこのパッケージに書かれた警告は効果が薄かった」
2006年の年初から、たばこのパッケージにさまざまな警告文が載せられはじめたことに触れたコライは、(たばこの)販売量の推移を見た場合、警告文の掲載は喫煙者にあまりインパクトを与えなかったと語った。
トルコでは2003年には1082億本、2004年には1088億本、2005年には1067億本、2006年には1079億本のたばこが消費された。ここ10年間で国内でのたばこの消費(量)は50パーセント増加し、対策が講じられなければ2050年には1年間でたばこによる死者の数が24万人に達するだろうと警告したコライは、トルコ大国民議会で法制化が待たれている(改正)たばこ対策法の施行が必ず必要であると述べた。
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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10313 )