ムバーラク大統領、エジプト南部の農業プロジェクトを視察予定
2007年03月03日付 Al-Ahram 紙

■ 大統領、トシュカ地区とウワイナート地区で輸出用農産物の生産地を視察予定
■ 投資家一人当たりの割り当て面積、2万フェッダーンを上限に
■ 土地改良の完了後に割り当て面積を倍増

2007年03月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

ムバーラク大統領は今月行われるトシュカ地区およびウワイナート東部訪問において、実施中の農業プロジェクトの進み具合を視察すると見られる。このプロジェクトは農業生産性の向上、若年層の雇用機会の増加、ナイル川流域の狭い土地からワーディ・ゲディードという新天地への移住促進を目的としたものである。

水資源・灌漑担当大臣のマフムード・アブーゼイド博士は、「ムバーラク大統領はトシュカ地区とウワイナート東部で、1フェッダーンあたり18アルデッブ(訳注:1アルデッブは198リットル)の生産を実現した小麦、化学肥料を使わずに栽培され、アラブやヨーロッパの市場に輸出されることになる野菜や果物といった、冬期農業の成功例を視察するだろう」と語った。

 同様に大統領は、サウジアラビア投資会社の第一セクションによって土地改良と作付けが完了している2000フェッダーンの農地や、第三セクションがトシュカ地区で行ったインフラ工事を視察する。このトシュカでの工事はザイド首長(訳注:本プロジェクトに100万ドルを寄付したUAEの前大統領)の寄付金によって行われたもので、整備されたインフラを利用できる農地は10万フェッダーンに上り、いつでも投資を受けられる準備が整った。
同じく大統領はトシュカ地区で進行中の地下排水路建設作業を視察する。これは20万フェッダーンの土地を有する第四セクションの利用に供せられるもので、作業は今年中に終わる予定。

水資源・灌漑担当大臣は昨日、プロジェクト視察中に中東通信社(MENA)に対して行った発言の中で、「大統領は、新卒の若者や小規模経営者に配分されているトシュカの地下水源を利用した農地も訪れるだろう」と語り、政府は現在、トシュカ地区の土地配分に関し、新たな政策を検討していると述べた。それは投資家一人当たりが取得できる面積の上限を2万フェッダーンとし、2年以内に耕作まで行きつければさらに2万フェッダーンの割り当てを可能にするというもので、この政策は投資家の数を増やすと同時に、10~12年の間に第四セクションの54万フェッダーンを耕地にするという土地改良計画の履行を目的としたものだという。

(後略)

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:10324 )