カスピ海油田地帯で最大規模の投資
2007年03月05日付 Iran 紙

【経済部:ケイヴァーン・サルアフラーズィー】世界最大の石油会社の一つ、ブラジルのペトロブラス社(注1)が、カスピ海におけるイランの石油資源の探査に最低でも4億7000万ドルの投資を行う予定だ。

イラン国営石油会社の役員、セイエド・マフムード・モハッデス氏は、イラン紙との独占談話でこのニュースを公表したうえで、以下のように述べた。「協力双務契約に向けた最終協議が進められており、まもなく、このプロジェクトの契約は調印に至るだろう」。

同氏はまた、次のように付け加えた。「イラン国営石油会社とペトロブラス社との間で『契約の原則』をめぐる合意がなされ、経済評議会にも承認を受けた」。

イラン国営石油会社探査事業取締役を兼任するモハッデス氏は、「ブラジル側の請負会社が、Sadra(サドラー=イラン海洋工業会社)社によって建設中の《イラン・アルボルズ》浮遊式海洋プラットフォーム(注2)を賃借し、カスピ海のイラン領海にある油田ブロック6とブロック29で石油探鉱用の3油井を掘削する予定だ」と説明した。

同氏によると、ペトロブラス社との契約は「探査と同時進行の開発」という契約形態で調印され、これは、事業遂行上のリスクはペトロブラス社が負い、探鉱請負会社が貿易に足る油田の探査に成功した場合、新たな入札の手続きを踏むことなく、直接、計画の開発を引き受けるというものだ。

(中略)

ペトロブラス社はこれより前の83年(西暦2004-05年)、ペルシャ湾の油田ブロック《トウサン》の探査権を国際入札で獲得することにも成功している。


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注1:1953年、ブラジル政府によって設立された国営石油企業
注2:海洋において生産作業や掘削作業を実施するための土台となる海洋構造物

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( 翻訳者:井上貴恵 )
( 記事ID:10345 )