ムフスィン・エルトゥルル劇場も取り壊しか?
2007年03月08日付 Zaman 紙

アタテュルク文化センターの解体と会議センターの新設に関する議論が続く一方、演劇関係者はムフスィン・エルトゥルル劇場の解体という噂にも揺らいでいる。

イスタンブル広域都市市営劇場管理委員会はこの件について何も知らされていない。ハルビエ地区所在のムフスィン・エルトゥルル劇場の解体と野外劇場に屋根を付け会議施設にするという噂が、今日まで黒い雲のように関係者を覆っている。

トルコ旅行業協会会長バシャラン・ウルソイ氏は、本紙が昨日(7日)掲載したフィキル・テュルカイの署名記事で、ハルビエの野外劇場に屋根を付け、ラジオ局を博物館に変え、またハルビエのムフスィン・エルトゥルル劇場を解体してより現代的なビルを建てる点などを明らかにした会議場集結計画に言及した。さらにウルソイ氏は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相、イスタンブル広域都市、文化観光省の支援を受けて、4ヶ月以内に工事を始める、と述べた。

■ニュースは、市営劇場関係者を揺り動かした

文化観光省事務次官ムスタファ・イセン氏は、この件に関して情報は無いが、ウルソイ氏が文化観光省大臣と会談を行った可能性はあると話している。

イスタンブル広域都市市営劇場管理委員会総合芸術監督ヌルッラー・トゥンジェル氏によると、現在の建物は数ヶ月以内に明け渡す必要があることを、本紙が昨日掲載した“ムフスィン・エルトゥルル劇場が会議センターに;最初の会議は国際通貨基金(IMF)”という記事を見て知ったという。

この件は長い間話題に上っているが、誰も当事者たちに伝えていないと述べたトゥンジェル氏は、「建物は解体されるとの予定。しかし何も伝えられていない。さらに、代わりに新しい劇場ではなく、会議センターを建てるという。なんと馬鹿馬鹿しい。劇場にどれ程の敬意が払われているのかがわかった」と述べた。

市営劇場監督及び管理委員会のメンバーの一人オルハン・アルカヤ氏は、「このようなうわさは長い間あった。しかし疑問を誰も明らかに出来なかった。今始めて公式な見解が出た。何年もこの建物には注目が集まっていた。ウルソイ氏はこの疑問を明らかにした。こうなっては(行政関係者は)逃げ口上をうつことができようか?」と述べている。

この計画に8年間携わっていると述べたウルソイ氏は、会議場集結計画は遅くとも4ヶ月以内に始まり、計1億3000万ドル(151億1620万円)の投資が行われ、完成の暁には施設群に17,000人を収容出来るようになる、と述べている。談話内容がウルソイ氏個人の‘不適切な話し’であることを期待しているオルハン氏は、「イスタンブル市の行政担当者たちは、同氏のように単に金を重視する人物ではないと願いたい。どうか不首尾となるように」と話した。

オルハン氏は、劇場の代わりに会議センターが建設され、そこで最初に行われる会議はIMFのものとなる予定であるのを喚起し、「私たちの職業とムフスィン・エルトゥルル劇場の関係者にとってこれ以上の侮辱はなかった」と心配を表した。

トゥンジェル氏は、93年に及ぶ組織の中心的建物であり、重要な劇場でもある同建造物が解体された後に会議センターが建設され、最初の会議がIMFのために考えられていることに関して、「神よ、お助けください」という言葉で締めくくった。

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http://www.zaman.com.tr/webapp-tr/haber.do?haberno=510004

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( 翻訳者:住永千裕 )
( 記事ID:10349 )