「チュルクの日」と「週末学校」の開設—第一回トルコ・ディアスポラ・サミット後の活動方針発表
2007年03月12日付 Milliyet 紙

国外在住のトルコ系団体が、バクーで開催した「第一回トルコ・ディアスポラ・サミット」にアゼルバイジャン共和国のイルハム・アアリエフ大統領とレジェプ・タイイプ・エルドアン首相も参加した。このサミットで、国外で力を持っているアルメニアのロビーと闘う方針が明らかになった。

■精神性の強化

アルメニア・ディアスポラによる(過去のアルメニア人)虐殺に関する主張に対し、歴史上アルメニア人が行った虐殺を公に示すことを決断したトルコ・ディアスポラは、この分野において世界で最も力を持っているユダヤ人を味方にする戦術を打ち出した。

トルコ世界が(自らの民族性を)意識化することを目的として11月25日が「チュルクの日」として祝われ、トルコとアゼルバイジャン両国の若者たちの精神性強化を目的に、「週末学校」が開設される予定である。

トルコ・ディアスポラの会議には、アメリカ合衆国、EU諸国を筆頭に世界各国に住むアゼルバイジャン人、トルコ人、キプロスのトルコ人、イラクのテュルクメン人から500人近くの代表者が集まった。バクーで行われたこの会議後に発表された共同活動戦略では、以下の内容が記された:

■ 虐殺の実態が明らかになる

・アゼルバイジャン人とテュルクメン人が居住国で影響力のある政治家を輩出すること。アゼルバイジャンとトルコ両国への友好協力者には支援を行うこと。

・アゼルバイジャンとトルコが直面しているテロ活動と虐殺問題に関する事実が明らかにされること。

・ 外国語で放送を行うメディア媒体とインターネットサイトを設立すること。

・アルメニア政府代表機関の建物の前で抗議運動を行うこと。

・ アルメニアが虐殺の日として提示してきた4月24日に、アルメニア自身が行った虐殺を反映する展示会を開催すること。

・ アルメニア人がユダヤ人、レズギ人、 タリシュ人、クルド人などの他民族に対して行ってきた虐殺を世界中に知らせること。これに関する資料をユダヤ人団体に提出すること。アルメニア人が1918年から1919年の間にアゼルバイジャン(北部の都市)グバでユダヤ人に対して行った虐殺の犠牲者のために共同で活動を行うこと。

・トルコのEU加盟を支持、協力すること。

・ 国外の選挙に積極的に関わり、議会でアゼリー系住民とトルコ系住民が選ばれるように努めること。

・ オルホン碑文が初めて解読された1893年11月25日を記念として、毎年世界中で同日を「チュルクの日」として祝うこと。

・国外のアゼルバイジャンやトルコ両国の若者が、民族的・精神的価値との繋がりを強める目的で、「週末学校」を開設すること。


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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:10384 )