世界最大の手織り絨毯がお披露目
2007年03月13日付 E'temad-e Melli 紙

 世界最大の手織り絨毯が、イラン北東部の町ネイシャーブールで今日完成し、ヨーロッパ、アジア、アフリカの11カ国の大使が見守る中で、お披露目された。

 この壮麗な絨毯は、際立った5つのトランジを配したトランジ・デザインによるもので、ネイシャーブールの1200人の女性職人によって、1年間かけて3つの絨毯工房で織られた。
〔*訳註:トランジとは、ペルシア絨毯に用いられる、花や灌木をかたどったアラベスク模様のメダル形の文様のこと〕

 この絨毯の大きさは6000平方メートルに及び、9つの部分から成り、45トンの羊毛と綿、25種類の天然植物染料を使用し、22億の織り目が編み込まれている。

 この絨毯は、アラブ首長国連邦の政府関係者らが、アブダビにあるシャイフ・ザーイド・アール・ナフヤーン・モスクのために発注したものである。
〔訳註:シャイフ・ザーイド・アール・ナフヤーンとは、アブダビ首長国の首長(アミール)として、アラブ首長国連邦の形成に中心的な役割を果たした人物で、1971年のアラブ首長国連邦建国以来30年間にわたり、同連邦の大統領を務めた。彼は2004年に亡くなった〕

 ドイツ、チェコ、フィンランド、ルーマニア、ポルトガル、アルジェリア、スロヴェニアの各大使と、キルギス、サウジアラビア、アフガニスタン、パキスタンの各総領事が、ネイシャーブールで世界最大の手織り絨毯の最初の目撃者となった。

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( 翻訳者:真塩和也 )
( 記事ID:10415 )