宗務庁長官:豚肉が性ホルモンに悪影響を及ぼすという宗務庁見解についてクレーム
2007年03月17日付 Milliyet 紙

宗務庁が出版した2007年のカレンダーに、豚肉が性ホルモンに悪影響を及ぼすという見解が掲載されたことは、庁内上層部の反発を受けた。

宗務庁長官アリ・バルダクオールは、同庁の見解が宗教的知識の範囲に限られるべきとし、「豚肉が禁忌であることを、確かに述べねばならない。(ただ)コーランで禁じられたものであると述べることで十分である。これ以外に説明の必要はない。医学的に悪影響があるのか否か、ホルモンに如何なる影響を及ぼすのか、そうしたことへの見解は我々の仕事ではない」と語った。

同庁官はさらに以下のように述べた。
「時に、質問に応答する者は宗教上の見解に飽き足らず、他で仕入れた知識を返答に盛り込もうとする。これは、時に善意によるものである。そうした者は、豚肉を口にしないようにと望んでいる。『禁忌と述べるのでは不十分』と考えている。そうした思いから、医学的説明を与えているのである。問題が医学と関わるものであれば、医学の専門家に委ねねばならない。今回のことが医学的問題ということを、見過ごしたようだ。」

■ 「無根拠」

宗務高等機構(DİYK)のメンバーであるサイム・イェプレム教授は、「無根拠。お笑いだ」とし、以下のように語った。「カレンダーの、あの表現に賛同しない。コーランの字句を今日是認される科学知識で解釈するやり方もまったく正しくない。今日正しいと仮定していることは、明日には変わるかもしれないのだ。」


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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:10426 )