セゼル大統領、ムバーラク大統領に南キプロスとの協力関係を警告
2007年03月23日付 Milliyet 紙
セゼル大統領はムバーラク大統領に「地中海に於いて討議を要する諸分野で、あなた方が南キプロス行政との協力関係を打ち切ることを望んでいる。」と述べた。
アフメト・ネジュデト・セゼル大統領はエジプトのホスニ・ムバーラク大統領に対し、「地中海に於ける討議を要する諸分野において、南キプロス・ギリシャ地区(キプロス共和国)との協力関係を見合わせる」よう警告した。
トルコを訪問したムバーラク大統領は、セゼル大統領と儀仗隊の出迎えを受けた。セゼル大統領は、キプロス・ギリシャ地区とエジプトとの間で2003年に調印された、東地中海での石油探査権益範囲を定義した排他的経済水域合意が実施されないことを要望した。
セゼル大統領は、南キプロス・ギリシャ地区(キプロス共和国)の、石油探査入札プロセスに対するエジプトへの参加要求についても、「地中海において討議が必要な諸分野で、(エジプトが)ギリシャ地区と協力関係を打ち切るよう我々は期待している。」と表現した。
■イラクとイランについても会談
ムバーラク大統領はセゼル大統領に具体的な返答をする代わりに、「我々の間に立ちふさがる諸問題についてはもっと相談し合って、徐々に取り除いていきましょう。」と話した。キプロスのトルコ系住民を孤立状態から救い出すためムバーラク大統領から支援を求めるセゼル大統領は、「イスラム会議機構の呼びかけがあります。具体的な前進のために助けて下さい。」と話した。イラク問題についての会談では、イランの核活動も議題に挙がった。
一方、大統領府が拒否権を行使した外務審議官らの政令に名前が載っており、中東関係担当局の責任者である審議官職務を代行するフェリドゥン・スィニルリオール大使は、セゼル・ムバーラク両大統領の会談には参加しなかった。
■大統領府で最後の外国人来賓客
アフメト・ネジュデト・セゼル大統領とセムラ夫人は、チャンカヤ大統領府でもてなす最後の外国人来賓客、ホスニ・ムバーラク大統領のために昨夜晩餐会を開いた。会食には共和人民党のデニズ・バイカル党首や参謀総長ヤシャル・ビュユクアヌト大将も夫婦で参加した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はアンタリヤ訪問のために参加しなかった。チャンカヤ大統領府での会食に政府からは、アブドゥッラー・ギュル外相、ヒルミ・ギュレル・エネルギー大臣、キュルシャド・トゥズメン国務大臣が代表で参加した。夫人がスカーフを被っているギュル大臣とギュレル大臣は一人で出席したが、トゥズメン大臣のとなりには夫人のぺリハンさんの姿があった。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:10466 )