【政治部】マヌーチェフル・モッタキー外相は、「イラン核問題には、当初より相互理解と対決という、二つの〔正反対の〕選択肢が存在していた。〔安保理による〕決議採択という選択肢は誤った選択であり、われわれとしては非常に残念である。誤った選択はそれ相応の結果をもたらす。今後それに応じた対応をとることになろう」と語った。
イラン外相は国連安保理で演説した後、「北朝鮮のように交渉の扉を開くことはないのか」との〔記者の〕質問に、「イランの核問題は、核兵器をその一部としている〔北朝鮮の核問題のような〕問題とはまったく異なるものであり、独自の理性的・合法的解決方法があるはずだ」と答えた。
外相はさらに、「明確にしておきたいのは、IAEAが〔イランの〕核活動には何ら逸脱したところはないと宣言している以上、同問題が安保理に持ち込まれること自体が誤った決定なのだ、ということである」と付け加えた。
同外相はまた、「われわれが安保理に出席した目的は、すでに言及したように、このことを歴史に刻み込み、国政世論に訴えかけるためであった」と述べた。
モッタキー外相は国連常任理事国5カ国とドイツの外相が、イランとの対話の扉は開いているとの声明を発表したことについて、次のように述べた。「近いうちに、採択された決議に対して〔イラン政府としての正式な〕見解を表明することになるだろう。同様に、もし新たな要請が正式にイラン側になされるならば、それには適切に答えていくつもりだ。ただし、過去の話の繰り返しでないことを願っている」。
外相はまた、アメリカとの直接対話の扉が開かれる〔可能性〕について、「アメリカ政府が正式に対話を要請するならば、検討する」と述べた。
安保理により反イラン決議について別の質問を受けたモッタキー外相は、「われわれは票決の如何に関わらず、この問題が国連安保理で審議されるという根本に対して、法的・基本的問題を感じている」と答え、その上で「この問題が議論されるべき適切な場所は、IAEAにあるのであって、安保理にあるのではない」と付け加えた。
同外相はさらに、「安保理は国連の重要な一部分であり、国連はすべての国民に属する機関である。一部の限定された国が、安保理を悪用する権利はない」と言明、その上で「安保理は、ある場合には行動を起こし、別のある場合には行動を起こそうとしない。このことについてきちんと答えるべきだ」と述べた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10493 )