イラン政府に拘束の英国人とトルコ人外交官との面会を要請
2007年03月29日付 Milliyet 紙

トルコはイラン政府に対し、拘束後の健康状態が懸念される英国海軍兵士たちに、トルコ外交官の面会の許可するよう要請した。リヤドでレジェプ・タイイプ・エルドアン首相がマヌーチェフル・モッタキー・イラン外相に伝えたこの要請に対し前向きな回答がなされれば、テヘラン駐在トルコ大使であるギュルジャン・チュルクオール氏、または副大使であるデヴリム・オズチュルク氏が海軍兵士たちを訪問する予定だ。イラン政府が拘束中である海軍兵士と英国外交官との面会を拒否したため、マーガレット・ベケット英外相はトルコ訪問中にエルドアン首相とギュル外相に対し助力を求めていた。

アラブ連盟首脳会議のためサウジアラビアを訪れたエルドアン首相は、昨日(28日)朝リヤドでのモッタキー外相との会談でトルコ政府の提案を公式に伝えた。エルドアン首相はモッタキー外相に対し、「英国は自身の面会が許されなければ、第三国による面会を許可するよう望んでいる。可能ならばトルコ人外交官が英国海軍兵士と面会し、兵士の健康状態を英国に伝えさせたいのだが」と話した。

モッタキー外相は、エルドアン首相の言葉に対し具体的な返答をせず、この要請をイラン政府に伝え十分検討したのちに回答することを明言した。外相はさらにトルコ語で「大変良い会談だった」と話した。

テヘランではモハンマド・アリー・ホセイニー外務報道官が、英国大使館とは問題はないとし、第三国の介入は無用だと発言した。ホセイニー報道官はまた、調査終了後に英国大使館職員と海軍兵士の面会を保証すると述べた。

■タラバーニー大統領と会談

エルドアン首相はジャラール・タラバーニー・イラク大統領とも会談を行った。会談後タラバーニー大統領は、「イラク・トルコ間で議論は進展するのか」という質問に対し、「エルドアン首相とはどんな問題も対話によって解決することができるだろう」と返答した。同大統領は、エルドアン首相との会談で「トルコの敵は我々の敵である」と発言し、テロ組織であるクルド労働者党との闘いに関しては適宜対処するよう努める、と述べたのが明らかになった。


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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:10513 )