クウェートで二人目の女性大臣、スカーフをかぶらずに宣誓
2007年04月03日付 Radikal 紙
2005年5月に女性が選挙権と被選挙権を得た湾岸の保守的な国クウェートで、初の女性教育相の肩書きを得たヌーリヤ・アル=サビーハは、昨日(2日)の議会で頭に何もかぶらず宣誓して、汎イスラム主義者の国会議員を怒らせた。
ハイフッラー・ブラミア氏率いる数人の男性議員は、サビーハに反対するスローガンを掲げて騒ぎを起こそうと働きかけた。サビーハをシャリーア(イスラム法)に反するふるまいをしたとして非難したブラミア氏は、ジャセム・ハラーフィ議長に宣誓の儀式を妨げるよう求め、「大臣は、議会が承認しているシャリーアの義務に則った誓いを立てるべきです」と言い張った。
しかしハラーフィ氏は、「サビーハが頭を覆う必要があるということを示した規則はない」と述べ、イスラム主義者(の発言)を斟酌しないと、反対議員らは抗議の意思表示で部屋を出て行った。元官僚のサビーハはかような出立ちで宣誓し、国家史上2人目の女性大臣という肩書きを得た。2年前政治学教授のマスーマ・アル=ムバーラクは、企画大臣職に任命されていた。
保守派によるサビーハへの抗議は、根本的には、2005年に行われた改革の際に彼らが選挙法に付け加えさせることに成功した前提条項に基づいている。ただこの前提条項は、「女性はシャリーアの決まりに則ったふるまいをすること」を想定していたならば、実際に細部まで述べられることはなかっただろう。加えてクウェートでは、女性の服装を明示する法がないのである。
■ サウジアラビアでの改革者の困難
1932年の建国以来厳格な君主が統治してきたクウェートの隣国サウジアラビアの改革者たちは、開かれた選挙を行うことを求める嘆願書を、昨日、アブドゥッラー国王と15人の王子へ提出した。アメリカが支援する改革者ムハンメド・ビン・フダイジャン氏は、99人が署名したこの嘆願書で、(開かれた)選挙で選出された議員からなる議会とイスラムの原則に則った憲法を作ろうという呼びかけを行った、と明らかにした。
フダイジャン氏は、署名者を政府が標的としていると主張し、「4人の署名者は逮捕された。3人は、2月にテロリストに財政的な支援を行った罪で逮捕された10人に含まれる。残りのひとりは、逮捕理由が明らかにされていない」と述べた。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
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