エルドアン首相はEUを「キリスト教クラブ」と表現することを批判し、「こういった表現がトルコで否定的な雰囲気をもたらしており、EU加盟に対する支持率が低下している。」と警告した。
エルドアン首相は4日、ドイツ・トルコ友好議員連盟を総理公邸に迎えた。その面談でエルドアン首相は、最近、EUが「キリスト教クラブ」であるとの表現が広がっていることに触れ、次のように述べた。
「この捉え方はトルコで否定的な雰囲気をもたらしている。EU加盟に対するトルコ国民の支持は70%代であったが、この割合が低下している。これについて注意する必要がある。」
面談では和やかな場面もみられ、エルドアン首相は、ドイツからトルコに年間350万人の旅行者が訪れていることに触れ、「訪問が最も多いのはロスさん(緑の党共同代表であるクラウディア・ロス氏)です。」と冗談を言った。
ロス氏はこれをうけて、「私を旅行者扱いしないでください。私もこの国の国民なのですから。」と返した。一行の代表であるトーマス・コンセンディ氏も笑いながら、「ロス氏は二重国籍なのです。」と語った。
コンセンディ氏は次期大統領選挙ついて、「ここに来るとき、あなたとこの問題についても話したかったのですが、今月の18日までがまんして待ちましょう。」と述べた。エルドアン首相は、コンセンディ氏のこの発言に対してはなにも言わなかった。
現地の新聞はこちら
〔参考記事〕Taha Akyolコラム:キリスト教会員クラブとしての欧州連合
( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:10571 )