オノ・ヨーコを脅迫したトルコ人運転手、国外追放されトルコへ帰国
2007年04月08日付 Hurriyet 紙

ビートルズのメンバーで殺された伝説のスター、ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコ(73歳)を恐喝し脅したとして逮捕され、1ヶ月間拘束されたトルコ人の運転手コラル・カルサンが、昨日2人のアメリカの警官に付き添われてアメリカを離れ、トルコへ戻ってきた。カルサンの帰国は公表されていなかったが、唯一当紙の記者が、彼を追った。カルサンは「これらは全部お芝居だ。こんなことをしても私を潰すことなんかできない」と語った。
彼が出頭したアメリカでの裁判で、アメリカから「本人の意思で」去ることに同意し、ただ「アメリカのヴィザ申請の権利」は保持しようと考えていたコラル・カルサンは、トルコ航空のニューヨーク-イスタンブル便の昨日のビジネスクラスのチケットを購入した。刑務所から釈放され、トルコに戻るためにつれてこられたトルコ人運転手は、一緒に来たアメリカ人警官二人が彼とイスタンブルまで同行することを知るや、ショックを隠しきれないようだった。二人の警官はカルサンをビジネスクラスから飛行機の一番後ろのエコノミースクラスの席に座らせたのだ。

事件についてはまた私に聞いてくれ

カルサンは裁判所が出した「本人の意思での退去」という決定にもかかわらず、厳しい警戒態勢下のアタテュルク空港で国外退去処分の手続きがとられ、税関のところでトルコの警官に引き渡された。アメリカの警官が2分間だけ、インタビューに答えることを許可したので、彼は『ヒュッリイェト』紙に以下のように語った。

「裁判所の決定にもかかわらず、国外退去処分となった。これらは全てお芝居だ。私を簡単に潰すことなどできない。あなた方は話を一方の側からのみ聞いたのだ。すべては全くのでたらめだ。この警官らがいなくなったら、そして一度私の頭を空っぽにしてから、あなた方と話そう」

男女一人ずつの警官に付き添われて

トルコ航空の定期便で昨日12時にイスタンブルにつれてこられたコラル・カルサンは、男女一人ずつの警官に伴われて飛行機に乗せられた。カルサンが搭乗していることは搭乗員らにも知らされていなかったし、トルコの警察にも直前まで知らされなかった。カルサンと二人のアメリカ人の警官は、アタテュルク空港が乗客で込み合っていたため長い間、パスポートコントロールの列で待たされた。彼らの順番が来るとアメリカ人の警官は、トルコ人のパスポート担当の警官にかばんの中の書類を渡し、国外退去手続きがなされた。パスポートコントロールで、コラル・カルサンという名に「トルコ入国不可」という記録が出てくるや、警官は個人情報にあたってみた。するとこの記録が同名の別人に関するものであることがわかり、ようやくコラル・カルサンの入国手続きがなされた。カルサンはトルコまで同行してくれたアメリカ人の警官の手を握り、感謝の言葉をかけた。パスポート事務所で手続きが完了すると、アタテュルク空港の入国管理支部局で彼に関する(犯罪)記録が出てこなかったので、そのまま釈放された。二台のジープでやってきた親族とともにカルサンは空港を後にした。

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( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:10595 )