退職後に大型予備校設立し成功、今度は大学を開校
2007年04月10日付 Hurriyet 紙

トラブゾン出身のムスタファ・アイドゥン氏は、退職した後1995年に33人の仲間と「ビル・キュルトュル株式会社」を設立し、いまや100もの校舎を有する一大予備校チェーンとなった。

2002年にも「ビル職業高等専門学校」を設立し、さらに近々フロルヤに「イスタンブル・アイドゥン大学」をも開校予定である。

黒海地方の人々は教育に熱心であるということをまさに体現する、黒海地方出身者のムスタファ・アイドゥン博士は、1995年に退職後33人の仲間と「ビル・キュルトュル株式会社」を設立したが、近々大学も開校予定である。12ヶ国語の語学クラスと大学やアナドル高校受験のためのクラスを持ち、フランチャイズシステムで展開するこの予備校は、いまや100もの校舎をもち、そのうち16校舎はイスタンブルにある、一大チェーンとなった。この事業を展開する「ビル・ホールディング」の社長、ムスタファ・アイドゥン氏は2002年に職業高等専門学校も開校し、5000人の学生が26の異なるプログラムで教育を受けている。ムスタファ・アイドゥン氏は次のように説明し始めた:「私は1956年トラブゾンで生まれ、初等、中等教育そしてリセをトラブゾンで終えた。アンカラ大学言語・歴史・地理学部の卒業生でもある。私の父は公務員で、子どもたちすべてに最高学府までの教育を受けさせようとがんばってくれた。」

一家は高学歴

ムスタファ・アイドゥン氏は「父は私たちすべてに教育を与えてくれた」と述べ、一般に「起業家になるなら教育は必要ない」とする考えを否定した。「私の兄は大学教授のイスマイル・ハック・アイドゥンである。彼はTÜBİTAK(トルコ科学技術研究機構)の賞を受けた有名な脳外科医である。弟はオメル・アイドゥン博士で、耳鼻咽喉の専門家で、現在ボアズィチ医療センター、フズル株式会社、MMCテレビ・ラジオグループの経営者でもある。その下の弟はイブラヒム・ハック・アイドゥン博士で、エルズルム大学の哲学科の準教授である。さらにシュレイマン・アイドゥンという弟もいるが、彼は通信情報学科を卒業している。私は言語学で博士号をとり、一時期イスタンブル大学で教師として教えた経験もある。また同時に退役将校でもある。1995年に現役を引退しました。」

教育について研究しました

ムスタファ・アイドゥンは、教育将校として働いていた時期に海外でも数多く勤務し、こうした海外勤務の折にそれぞれの国の教育システムを良くみてきたと述べた。そして次のように続けるのである:「海外勤務の折、特にヨーロッパでの教育に感銘を受けました。1995年に退職すると、トルコで必ずや教育業界で成功したいと願いました。なぜなら、私の仕事は教職でしたし、さらに私たちの国ではこの分野でさらなる貢献が必要なのです。学者や起業家の友人らと最初の会社を、1995年に「ビル・キュルトュル株式会社」として設立しました。」

25万人の生徒

ムスタファ・アイドゥン氏はこの会社の第一の柱として予備校を設立したとし、次のように語ってくれた:「33人の仲間と力をあわせました。我々は物理的にできることは何でもやり、自分たちの専門知識を持ち寄りました。株式負担の60%近くが私の家族の肩にかかってしまいました。しかしこれは重要ではありませんでした。なぜなら仲間すべてと、集団勤務体制をつくったからです。こうしたシステムは現在も続いています。「ビル・キュルトュル株式会社」の予備校はすぐにフランチャイズシステムを取り入れ、トルコ全土に広まり、100校を超えました。これらの予備校に、遠隔地教育システムも作りました。現在25万人の生徒がいます。大学やアナドル高校受験のためのクラスや12ヶ国語の語学クラスがあります。」

「イスタンブル・アイドゥン大学」新設の認可が下り、近々開校する予定です

「ビル・ホールディング」社長のムスタファ・アイドゥン氏は、1995年に設立した「アナドル文化・教育ワクフ」により、まず「職業高等専門学校」を設立したことを明らかにし、この学校が2002年に「アナドル・ビル・職業高等専門学校」に改称し、2005年に初めて卒業生を送り出したと説明した。またバフチェリエヴレリにあるこの職業高等専門学校では5000人の学生が、26のプログラムで教育を受けていると語っている。さらに「我々はフロルヤに6万平方メートルのキャンパスも、もっています。2005年に「イスタンブル・アイドゥン大学」新設の申請をし、高等教育機構(YÖK)から許可が下りました。教育計画予算委員会からも決定が出されました。議会から近いうち、許可が下りるのを待っています。来年フロルヤキャンパスで開校できるのを願っています。15,000人の学生を収容する大学となる予定です。文理、経済学、政治学、工学、建築学、通信情報学、美術、その他研究所そして外国語学部ができる予定です。法令が出たら学生を受け入れます。」

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( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:10617 )