ディヤルバクル発イスタンブル行きペガサス機、ハイジャックされる
2007年04月11日付 Zaman 紙

多くの犯罪歴をもつハイジャック犯がトルコ中を震撼させた。ディヤルバクル発イスタンブル行きペガサス航空の旅客機が昨日(10日)夕方、メフメト・ギョクシンギョル(39)にハイジャックされた。

腰につけた携帯電話を爆弾とみせかけたギョクシンギョルは、乗客175人を乗せた飛行機をイランに向かわせようとした。アンカラに緊急のハイジャック信号を送ったパイロットは、「テヘランに向かうにはガソリンが足りません。燃料を補給しなければなりません」と言い、アンカラ・エセンボア空港へ着陸するためハイジャック犯を説得した。ボーイング737-800型機は、午後6時50分にアンカラに着陸した。約2時間半の緊迫した待機の後、交渉が実を結んだ。特別活動チームに引き渡されたギョクシンギョルは検挙された。麻薬所持とテロ組織への支援の前科があるハイジャック犯は犯行前に麻薬を服用したといわれる。

ギョクシンギョルは、以前テロ組織PKKへの支援と犯人隠匿罪のため裁判にかけられたことが明らかになった。乗客のフラト・ケレシュさんは、ハイジャック犯は乗員だけを脅し、イランに行くよう求めたと述べた。また、機内ではパニックは起こらず、ハイジャック犯はデニズ・バイカルとバルザーニ等の指導者を批判する演説を行い、コーランを唱えたと述べた。ビナリ・ユルドゥルム運輸相は事件に関し会見した。それによれば、ハイジャック犯はコックピットに入ろうとしたが、飛行機のハイジャック事件が頻繁に起こった後だったため、コックピットのドアは暗号を入力しないと開かない状態になっていた。

1968年生まれ、ディヤルバクル出身のメフメト・ギョクシンギョルは、テロ組織PKKへの支援と犯人隠匿罪のため裁判にかけられ、ハイジャック事件の直前に麻薬を服用したといわれる。腰の周りに爆弾をつけたと主張し、飛行機をイランへ向かわせるよう要求した。機長はこの時、アンカラ・エセンボア空港の管制塔にハイジャック信号を送った。パイロットは、ギョクシンギョルに電話で、「テヘランに向かうには燃料が足りません。エセンボア空港に着陸して、燃料を補給しなければなりません。既に着陸態勢に移ったので、テヘランに向かえません」と話した。ハイジャック犯は、「よし。それならアンカラに着陸する」と答えた。ハイジャック犯はその後乗客に向かって、「心配するな。何も起こらないから」と話した。アンカラ警視庁のエルジュメント・ユルマズが無線機で25分間交渉した後ギョクシンギョルの身柄は引き渡された。ビナリ・ユルドゥルム運輸相は、ハイジャック犯が飛行機をまずアンカラに着陸させるよう言い、飛行機がアンカラのエセンボア空港へあと少しで着陸、という時になって犯人は考えを変え、テヘランに向かうよう求めたと述べた。同運輸相によれば、これに対しパイロットは、着陸体制に移ったため航路を変えられない、と述べ飛行機を無事着陸させた。同運輸相は乗客の健康状態は良好で、ハイジャック犯が犯行の際、爆弾とみせかけたのは携帯電話であった、と述べた。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:10623 )