アラブ首脳会議に向けて外相会議開催、アラブ和平案の再提案へ
2007年03月27日付 Al-Nahar 紙
■ アラブ諸国外相、和平提案の再生を呼びかけ
■ サウジアラビアは発展に伴った変化を示唆
2007年03月27日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【AFP、ロイター、MENA、UPI、AP】
アラブ諸国の外務大臣たちが、水曜日と木曜日にリヤドでの開催が決定しているアラブ・サミットに向けた準備会合で、アラブ和平提案の再提案を行ったのにもかかわらず、サウジアラビアのサウード・アル=ファイサル外相は、2002年のベイルートでのサミットでアラブ和平提案が採択されて以降の情勢の展開に伴った変化の導入を検討することをアラブ諸国の指導者は望んでいるかもしれないと示唆した。またレバノンが二重の代表団を派遣していることがアラブサミットにおいて問題の原因とならないよう希望すると表明した。
ファイサル外相はアラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長との共同記者会見で「補足や発展を必要とする新たな展開について考慮することが期待されている。サウジアラビア王国は重大な問題、特にパレスチナ問題に関して首脳会議が統一した立場を打ち出すことを望む」と述べ、「ベイルート・サミットでアラブ和平提案を提起して以降何も新しい事が起こっていないというのは間違いだ」と強調した。
サウジアラビアはレバノン問題から手を引いたのかという質問に対してはファイサル外相は「サウジアラビアはレバノン問題から手を引いてはいない」と答え、「我々がレバノン人民に代わって決定を行うことは出来ない。レバノン人たちが自分たちで決定し、分裂を克服するよう努力し、またアラブ諸国の提案を受け入れてゆくべきだ」と述べた。また、アラブ・サミットはレバノン国内和解を支援するための「重要な機会」になるだろうと付け加え、「国内での対立が首脳会議の場に影響を及ぼさないことを望む」と述べた。そしてレバノン人たちが政治的な危機を解決するために「対話のテーブルにつく」ことを促し、「レバノン人たち自身の中から意志が生まれない限り、レバノン問題は解決に達することは出来ないし、また我々は何かをレバノン人の名をかりて提案することは出来ない」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:玉井葉子 )
( 記事ID:10649 )