イスラームの教えにのっとり埋葬 -キリスト教関連出版社殺人事件の被害者
2007年04月20日付 Milliyet 紙
マラトゥヤでズィルベ出版社の関連事務所への襲撃で、喉を切られ殺害され、キリスト教に改宗したため勘当されていたとされるウウル・ユクセルさん(32)の遺体は、エラズーのマンスル・ウシャク村でイスラームの教えにのっとり埋葬された。
同じ襲撃事件の犠牲者となったネジャティ・アイドゥンさんと一緒にキリスト教に改宗されたとされるユクセルさんの葬儀は昨日、故郷のエラズー、マンスル・ウシャク村でとり行われた。家族がアレヴィー派であるユクセルさんの追悼の祈りは墓地で行われ、エラズー出身で、アレヴィー派の人々への追悼の祈りを専門とする人により行われた。モスクのない村での葬儀には、ユクセルさんの母、ハティジェ・ユクセルさんと父親のイブラヒム・ユクセルさんとともに約150人が参列した。
息子を自分の手で埋葬したイブラヒム・ユクセルさんは、襲撃犯らに対しのろいの言葉を浴びせかけた。イブラヒムさんは、「こんな野蛮なことが許されるだろうか?正気の沙汰ではない。一人の人間に対し、このような行為は行われえない。私の息子の喉はかき切られ、バラバラにされた。何も残っていなかったそうだ。息子にはここは仕事がなかった。マラトゥヤでは週100YTLで働いていた。パンを買うので精一杯だった。犯人らはアッラーを恐れず、神の僕であることを恥じてもいない。これがイスラーム教徒なのか?壊れてしまった私の世界をそっとしておいて欲しい。私はウウルを自分で埋葬する。」と怒りをあらわにした。
母親のハティジェ・ユクセルさんも、号泣を抑えきれず、周囲の人々になだめられていた。ウウル・ユクセルさんは、村の墓地で追悼の祈りをうけたあと、祈りの言葉とともに埋葬された。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:10691 )