クーデター計画があるとする報道と「覚書」を公表したことで問題となり、4月13日に警察による強制捜査でコンピュータを押収されたノクタ誌が廃刊する。廃刊の決定は社主のアイハン・ドゥルガンが行ったと発表された。
警察の強制捜査の翌日、最新号に「言葉の上だけではなく、本当の民主主義が実現されるまで」というタイトルをつけ発行したノクタ誌が、廃刊される。雑誌廃刊の決定は、社主のアイハン・ドゥルガンによってなされた。雑誌の廃刊決定に関し、総編集長であるアルペル・ギョルムシュは月曜日に会見を開く予定であると発表された。
■ノクタ誌の報道と強制捜査
ノクタ誌は3月29日付けの号で、退役海軍大将オズデン・オルネキのものとされるメモを発表した。このメモでは、軍司令官や軍警察高官らが公正発展党(AKP)政権に対し「牝牛」や「月光」という名の2つのクーデターを計画したが、当時のヒルミ・オズキョク参謀総長が、この企てに反対したと述べられていた。ノクタ誌は、オルネキのものとされ、以前にも報道で一部が発表されていた日付つきのメモのうち、2003年末と2004年初頭の日付の数箇所を掲載した。
一方で、ヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長は、昨日なされた記者会見において、オルネキのものとされる日付のメモは参謀本部の保管文書には見当たらなかったと述べた。同総長は「全保管文書を隈なく探したが、そのような文書、または書簡はない」と述べた。
雑誌はさらに、参謀本部がメディア関係者に対しつくった「信頼度調査報告書(信条調査報告書)」である「覚書」をも掲載した。
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警察、ノクタ誌に対し強制捜査実施 2007年04月14日付 Radikal紙
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20070414_221021.html
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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:10692 )