「スカーフをかぶった大統領婦人候補」に女性団体から大反発
2007年04月26日付 Hurriyet 紙
「現代生活支持協会」と「共和国婦人協会」は、4月14日「共和国ミーティング」の継続集会となる4月29日の集会ではギュル氏に関する話題が中心となるとし、チャンカヤ(大統領官邸)が世俗主義の聖域であり続けるために、できる限りのことを行うと語った。
3人の妻もスカーフをかぶっている
ギュル氏は世俗主義共和国に報復するため立候補者に指名されたと主張する「現代生活支持協会」の会長であるトゥルカン・サイラン夫人は、トルコ大国民議会議長と首相の妻もスカーフをかぶっているは注目すべきことだと述べ、次のように述べた:「欧州人権裁判所に自分の国の不満を申し立てた人物が、大統領夫人として大統領官邸に入ることは、今のトルコの人々にとって許しがたいことである。スカーフをまったく否定しているわけではないのです。法に照らし合わされるのであれば、誰であれスカーフをかぶることはできる。しかし政治的シンボルとなるのはダメである。野党もこの問題で裏表の行動をとっており、きちんと発言できないでいる。我々が選ばない一家がチャンカヤ(大統領官邸)にはいることは、世俗主義トルコのあり方に反するし、またこれは力ずくでなされようとしている。しかしこのことは今後公正発展党内部でも様々な問題を引き起こすことになるであろうし、総選挙でも大いなる損失をもたらすであろう」。
エルドアン氏との違いはない
「共和国婦人協会」の会長シェナル・サルハン夫人もギュル氏の立候補とエルドアン首相の立候補にはなんら違いがないと指摘し、「我々は共和国の価値を守り、独立を守るため、正しく一歩一歩踏み出してくれる大統領が誕生するのを望んだのであった」と述べた。
副官は付けられないだろう
ファーストレディとなる予定のギュル氏の妻ハイリュニサ・ギュル夫人に副官は付けられないであろう。彼女はスカーフをかぶっているため、「兵士はどうのようにしてドアを開けることになるのか?」などという質問が寄せられるのであるが、このファーストレディ候補者が緊急事態に遭遇した場合にも、大統領府儀典規則は対応している。儀典規則によれば大統領には一人の将校が副官としてつくが、ファーストレディにはつかない。ファーストレディには大統領府護衛局より任命された護衛官がつくことになるのだ。
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( 翻訳者:石丸由美 )
( 記事ID:10734 )