イスタンブルで建物1棟が倒壊、数人が生き埋めか
2007年04月26日付 Milliyet 紙

(イスタンブル・)シリンエヴレルのマフムートベイ通りの第7通りにあり、6階建てであると伝えられた建物が、(4月26日)午後6時頃倒壊した。イスタンブル県のギュレル知事は、倒壊する30分前に聞こえた音を受けて建物の大部分から住民が避難しており、突然の倒壊ではなかったと発表した。ギュレルは、身の回りの物を取りに行くため建物に入った市民数人が瓦礫の下に残されたと述べた。建物の側で基礎が掘り返されており、これが倒壊の原因になったと考えられている。

救出部隊は瓦礫の下にいた女児1人にたどり着くことに成功した。女児は救出部隊の活動の結果生存した状態で救出された。しかし事件現場周辺の騒動により、救急車が病院にたどり着くのには困難を極めた。倒壊によりTEM高速道路は封鎖された。

事故現場に15の消防部隊と多くの救急車が派遣されたことが判明した。消防部隊が倒壊した建物の瓦礫の下に取り残された人がいると発表した後、市民防衛隊と近くの捜索救援協会(AKUT)のメンバーが現場に向かった。
消防部隊は市民防衛隊の救援も要請した。瓦礫の下から声が聞こえたことが分かっている。他方で倒壊した建物の周辺にある建物からも住民が退去させられた。

建物の周辺では、(瓦礫の)中に近親者のいる市民が集まっている状態だ。パニック状態の市民が訳もわからず救援活動に加わり、これもまた救出部隊の活動をかなり困難にしていると説明された。
CNNトルコテレビに語ったイスタンブル県のムアッメル・ギュレル知事は、建物倒壊の理由が側の建物の基礎が掘り返されたことにあると考えられることや、倒壊の30分前にパラパラという音が聞こえてきたためこれを受けて建物の大部分から住民が避難していたこと、数人が身の回りの物を取りにいくため建物に入り、このときに建物が倒壊したこと、突然の倒壊ではなかったことを明らかにした。
イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長も事故現場に向かった。

シリンエヴレルは、イスタンブルで昼夜を問わず人通りの多い地区の1つ。(1999年の)8月17日地震(トルコ北西部地震)で被害を受けた建物の数も相当数に上った。

(後略)

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( 翻訳者:穐山 昌弘 )
( 記事ID:10740 )